英文讀解自修室

  - in the historical Japanese kana/kanji orthography

118.3 What exactly is happiness?

2015-07-24 | 出題英文讀解

118.3 What exactly is happiness?

   The other far less common meaning of happiness is “living a rich, full, and meaningful life.”  When we take action on the things that truly matter deep in our hearts, move in directions that we consider valuable and worthy, clarify what we stand for in life and act accordingly, then our lives become rich and full and meaningful, and we experience a powerful sense of vitality.  This is not some passing feeling – it is a profound sense of a life well lived.  And although such a life will undoubtedly give us many pleasurable feelings, it will also give us uncomfortable ones, such as sadness, fear, and anger.  This is only to be expected.  If we live a full life, we will feel the full range of human emotions.

 

[設問]

下線部⑵を和訳しなさい。

 

[正答へのアプロウチ]

・長い文: 主節のまへに接續詞 when に率ゐられた從屬節が置かれた文ですが、やや長めで、動詞を重ねてゐるため讀みづらくなつてをり、さらに關係詞節も3つ入り込んで文をこみいつたものにしてゐます。長い文を讀む時は、前から順に「意味的かたまり(sense group /‘chunk’: 7±2 words)」を頭に放り込むやうに讀み進むのがコツです。一部日本語に譯しても英文のままでも、飽くまで前から順に意味をとつてゆきます。

  語句を列擧するときには、最後の語句の前に and を置くのが原則なので、見分ける手がかりにすることができます。讀みやすいやうにコンマや語句で工夫を凝らすこともあります。(※and を用ゐない例も時に見かけます)

  when 節の動詞は①,②,③ and ④と四つ竝んでゐます。ここではコンマのあとに then を置いて、when 節の範圍をわかりやすくしてゐるやうにも思はれます。

・第五文型: we consider □ valuable and worthy の目的語(directions)がブランクになつてをり、關係代名詞節として先行詞 directions を修飾するかたちになつてゐます。

 

[解答]

  私たちが、こころの奧深くで眞に重要だと思へる事柄について行動を起こし、價値がありりっぱだと考へる方向へと進み、人生で堅持(/支持)するところを明確にし、相應の行動をとる時には、私たちの人生は内容豐かで、充實した、意義深いものとなり、さうして私たちは生きてゐる實感を味はふ(/力強い生命感を經驗する)のである。

 

[語句]

3.2      take action                  行動をとる / 活溌になる

3.2       stand for ~                   ~を表はす / ~を支持する / ~のために戰ふ

 

[意味把握チェック-下線部以外]

  (前述の幸福の意味に比べて)はるかに一般的でない、もうひとつの幸福の意味は「内容豐かな、充實した、意義深い人生を送ること」である。(下線部)これは一時的な感情といつたものではない - 充實した人生を生きる人のもつ深い生の感覺である。そのやうな人生は疑ひもなく私たちに多くの快い感情を與へてくれるであらうが、それはまた悲しみ、恐れ、怒りなどの不愉快な感情をも私たちに與へるであらう。それは豫想されることである(に過ぎない)。もし私たちが充實した生を送るなら、私たちは人間感情を最大限に味はふことになるだらう。

 

(※下線部以外の英文についての解説は2012年6月22日付の拙稿を參照してください)