英文讀解自修室

  - in the historical Japanese kana/kanji orthography

・41 關西學院大學 2013 (2) 1パラ

2014-05-05 | 出題英文讀解

     The human race is made (  1  ) of individuals, but each is born and for the most part lives his or her life in a group context.  Between various societies there can be great differences in the relative emphasis placed on the individual and the group.  Certainly no difference is more significant between Japanese and Americans, or Westerners in general, than the greater Japanese tendency to emphasize the group, somewhat at the expense of the individual.

 

 

【設問】

B. 空所(1~5)に入れるのに最も適当な語を、それぞれ下記(a~d)の中から1つ選びなさい。

(1)  a. down     b. in     c. on     d. up

C. 下線部 Certainly no difference is more significant between Japanese and Americans, or Westerners in general, than the greater Japanese tendency to emphasize the group, somewhat at the expense of the individual. の日本語訳として最も適当なものを下記(a~d)の中から1つ選びなさい。

a. 日本人とアメリカ人、あるいは欧米人一般との違いで最も顕著なものは、日本人が集団を重視し、ある程度個人が犠牲になるということであるが、大きな違いはない。

b. 確かに、日本人とアメリカ人、あるいは欧米人一般との違いのうち最も顕著なものは、日本人が集団を重視するということであり、個人が犠牲になることではない。

c. 確かに、ある程度個人を犧牲にしてでも集団を強調しようとする傾向が強いということほど、日本人とアメリカ人、あるいは欧米人一般との違いで顕著なものはない。

d. 日本人とアメリカ人、あるいは一般の欧米人の違いの中で最も顯著なものは、日本人が集団を重視することは確かであるが、個人が犠牲になるということではない。

 

 

1.1  The human race is made up of individuals, but each is born and for the most part lives his or her life in a group context.

 

[意味把握チェック]  1.1 人類は個人から成つてゐるが、それぞれが集團を背景に(/集團の状況下で)誕生し、たいていは集團を背景に彼または彼女の(/その)人生を生きる。

 

[語句]

1.1

 

be made up of ~

~から成立つてゐる

1.1

 

for the most part

大部分は/たいていは/ほとんど

 

1.2  Between various societies there can be great differences in the relative emphasis placed on the individual and the group.

 

[意味把握チェック]  1.2 個人と集團とをどの程度(/どういふ案配に)重視するかについては、さまざまな社會間で大きな相違があり得る(/が生ずる可能性がある)。

 

【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】

・過去分詞の句 placed ~が前の the relative emphasis について説明を加へてゐます。

 

1.3  Certainly no difference is more significant between Japanese and Americans, or Westerners in general, than the greater Japanese tendency to emphasize the group, somewhat at the expense of the individual.

 

[意味把握チェック]  1.3 確かに、日本人とアメリカ人或は歐米人一般の(間の)違ひのうちで、幾分かは個人を犧牲にして(も)集團を重視するといつた日本人の強い性向ほど際立つものはない。

 

【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】

・否定語の主語: 日本語には無い文體ですから(英文のままに)讀み馴れる必要があります。nothing / nobody / none などが主語になつてゐる文も同樣です。

・[意味把握チェック]では示せませんでしたが、greater といふ比較級の含みとして「アメリカ人或は歐米人一般」が念頭に置かれてゐるのかと思ひます。「日本人以外の國民・民族」とみることも可能でせう。

 

[語句]

1.3

 

in general

一般に/概して/ふつう

1.3

 

at the expense of ~

~を犧牲にして

 

 

【設問】

B. 空所(1~5)に入れるのに最も適当な語を、それぞれ下記(a~d)の中から1つ選びなさい。

(1)  a. down     b. in     c. on     d. up

【解答】

d

 

C. 下線部の日本語訳として最も適当なものを下記(a~d)の中から1つ選びなさい。

a. 日本人とアメリカ人、あるいは欧米人一般との違いで最も顕著なものは、日本人が集団を重視し、ある程度個人が犠牲になるということであるが、大きな違いはない

b. 確かに、日本人とアメリカ人、あるいは欧米人一般との違いのうち最も顕著なものは、日本人が集団を重視するということであり、個人が犠牲になることではない

c. 確かに、ある程度個人を犧牲にしてでも集団を強調しようとする傾向が強いということほど、日本人とアメリカ人、あるいは欧米人一般との違いで顕著なものはない。

d. 日本人とアメリカ人、あるいは一般の欧米人の違いの中で最も顯著なものは、日本人が集団を重視することは確かであるが、個人が犠牲になるということではない

【解答】

c

(※下線部が本文と異なつてゐます)