今から約30年前となる1994年10月1日、フランスで行われた試合結果です。
WBAウェルター級戦:
王者アイク クォーティー(ガーナ)TKO5回2分3秒 挑戦者アルベルト コルテス(亜)
*相手がオーソドックス(右構え)であろうがサウスポー(左構え)であろうが、高く分厚いガードを固め、ジリジリと相手に迫るボクシングを展開するクォーティー。その実力は、世界王者になる前から非常に高く評価されていました。
この年の6月に、実力者クリサント エスパーニャ(ベネズエラ)との大接戦を制し、世界の頂点に立ったクォーティー。当時本拠地としていたフランスで古豪コルテスを迎え初防衛戦を行っています。
コルテスは1989年師走、当時のWBCスーパーライト級王者だったフリオ セサール チャベス(メキシコ)に挑戦するも、力遠く及ばず3回TKO負け。1992年10月には、世界王者となる前のフェリックス トリニダード(プエルトリコ)と対戦し。2回にダウンを奪っていますが3回に逆転TKO負け。世界ランカーとしては申し分ない選手でしたが、世界には一歩届かない選手と言ったところでしょう。
(クォーティーの初防衛戦の相手を務めたコルテス)/ Photo: Boxing Memorabila
初回から左右の強打で挑戦者を追いまくったクォーティー。挑戦者を仕留めるまでに、それほど時間を要しませんでした。距離が詰まるようになってからは、左右のパンチをアッパーで持っていき、アルゼンチン人を追い込んでいきます。
(鉄壁のガードでコルテスに迫るクォーティー)/ Photo: Youtube
心身ともに追い詰められたコルテス。最後は左ボディーでダウン。カウント内に立ち上がるも陣営がストップを要請。妥当な判断と言っていいでしょう。
この時期、本場アメリカではWBC王者パーネル ウィテカー(米)とIBF王者フェリックス トリニダード(プエルトリコ)が揃って強豪を相手に印象的な勝利を収めています。彼らに続けとばかりに、ガーナ人も欧州の地でその強さを見せつける事になっています。
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