先週末7日土曜日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
WBCミドル級戦:
王者サウル アルバレス(メキシコ)KO6回2分37秒 挑戦者アミア カーン(英)
*6回も残り30秒ほどになった時、カーンが放った左に被せるようにして放たれたアルバレスの右。この一撃で英国人は深々とキャンバスに沈む結果となっています。
(アルバレス、カーンを一発でKO)
多くの記事ではカーンの善戦、又はカネロ(アルバレスのあだ名)の前半での苦戦が書かれていましたが、そうでしょうか?私(Corleone)にはアルバレスの楽勝とまでは行きませんが、圧勝だったように見えました。しかし5回終了時までの公式採点では2対1(49-46、48-47、47-48)でアルバレスと出ていました。見る人によって大きく見方が違った一戦だったようです。
(割れていた公式採点)
試合前から両者の体格、体重に注目が集まったこの一戦。この試合のリミットは、何とミドル級より一つ軽いスーパーウェルター級リミットから僅か1ポンド重い155ポンドというもの。同級のリミットはそれより5ポンド重い160になります。上辺だけの体格なら、この日のカーンはアルバレスのそれに劣っていませんでした。しかし試合開始後、それはあくまで見せかけだという事を証明していくことになってしまいます。
試合予想はアルバレスと出ていたこの試合。しかし同時に、カーンがスピードを生かせばかなりメキシカンを苦しめる事が出来るのでは、と見られていました。しかし大幅な増量が祟ってか、カーンのスピードはアルバレスのそれを若干上回る程度に終わってしまいました。それもその筈です。これまでにカーンが臨んできた最重量の体重は147なのですから。
初回、手数で勝るカーン。しかしアルバレスはそれらのパンチを冷静にブロッキングしていきます。その後も手数のカーンに対し、プレッシャーと防御力で対抗していったアルバレス。体の重そうなカーンと違い、コンディションの良さが伺えました。
アウトボクシングというより、逃げのスタイルで中盤戦に乗り込んだカーンを待ち受けていたのがアルバレスの右。「ものの見事なパンチ」というのはこういうものを言うのでしょうね。
(「ものの見事なパンチ」)
試合後、元のウェルター級での再起を宣言したカーン。妥当な選択でしょうが、元々打たれ脆い選手なだけに、今回のKO負けが尾を引きそうです。
昨年11月にミゲル コット(プエルトリコ)を破ってこの王座を獲得しているアルバレス。見事な初防衛に成功しています。しかし注目は何と言ってもWBCでは暫定ながらも、WBAスーパー王座とIBFの3冠王であるゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)との頂上決戦。この試合はミドル級リミットである160ポンドで対戦しなければ意味がないと私は思います。しかしビジネス上の商品価値となると、カネロのそれはゴロフキンよりかなりリードしているというのが現実。この辺りが重要要素のなりそうですね。
(カネロ、次はゴロフキン?)
WBCミドル級戦:
王者サウル アルバレス(メキシコ)KO6回2分37秒 挑戦者アミア カーン(英)
*6回も残り30秒ほどになった時、カーンが放った左に被せるようにして放たれたアルバレスの右。この一撃で英国人は深々とキャンバスに沈む結果となっています。
(アルバレス、カーンを一発でKO)
多くの記事ではカーンの善戦、又はカネロ(アルバレスのあだ名)の前半での苦戦が書かれていましたが、そうでしょうか?私(Corleone)にはアルバレスの楽勝とまでは行きませんが、圧勝だったように見えました。しかし5回終了時までの公式採点では2対1(49-46、48-47、47-48)でアルバレスと出ていました。見る人によって大きく見方が違った一戦だったようです。
(割れていた公式採点)
試合前から両者の体格、体重に注目が集まったこの一戦。この試合のリミットは、何とミドル級より一つ軽いスーパーウェルター級リミットから僅か1ポンド重い155ポンドというもの。同級のリミットはそれより5ポンド重い160になります。上辺だけの体格なら、この日のカーンはアルバレスのそれに劣っていませんでした。しかし試合開始後、それはあくまで見せかけだという事を証明していくことになってしまいます。
試合予想はアルバレスと出ていたこの試合。しかし同時に、カーンがスピードを生かせばかなりメキシカンを苦しめる事が出来るのでは、と見られていました。しかし大幅な増量が祟ってか、カーンのスピードはアルバレスのそれを若干上回る程度に終わってしまいました。それもその筈です。これまでにカーンが臨んできた最重量の体重は147なのですから。
初回、手数で勝るカーン。しかしアルバレスはそれらのパンチを冷静にブロッキングしていきます。その後も手数のカーンに対し、プレッシャーと防御力で対抗していったアルバレス。体の重そうなカーンと違い、コンディションの良さが伺えました。
アウトボクシングというより、逃げのスタイルで中盤戦に乗り込んだカーンを待ち受けていたのがアルバレスの右。「ものの見事なパンチ」というのはこういうものを言うのでしょうね。
(「ものの見事なパンチ」)
試合後、元のウェルター級での再起を宣言したカーン。妥当な選択でしょうが、元々打たれ脆い選手なだけに、今回のKO負けが尾を引きそうです。
昨年11月にミゲル コット(プエルトリコ)を破ってこの王座を獲得しているアルバレス。見事な初防衛に成功しています。しかし注目は何と言ってもWBCでは暫定ながらも、WBAスーパー王座とIBFの3冠王であるゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)との頂上決戦。この試合はミドル級リミットである160ポンドで対戦しなければ意味がないと私は思います。しかしビジネス上の商品価値となると、カネロのそれはゴロフキンよりかなりリードしているというのが現実。この辺りが重要要素のなりそうですね。
(カネロ、次はゴロフキン?)
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