先月26日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
IBFスーパーフライ級戦:
挑戦者フェルナンド マルティネス(亜)判定3対0(118-110x2、117-111)王者ジェルウィン アンカハス(比)
*本来なら昨年の大晦日にWBO王者井岡 一翔(志成)と王座統一戦を行う予定だったアンカハス。しかしコロナウィルスの変異株の影響で、外国人選手が日本に入国する事が不可能となり、残念ながらキャンセルに。アンカハスは気持ちを入れ替えて、ランキング下位のマルティネスとの防衛戦に臨むことになりました。
2016年9月に同王座を獲得して以来、世界を転戦しながら防衛回数を伸ばしてきたアンカハス。その実力は折り紙つきでしたが、節目となる10度目の防衛戦でアッサリと王座から転落してしまいました。それ程の実績もないマルティネスの前に何も出来ずに大差判定負けを喫したアンカハス。実に10年ぶりに喫した黒星です。
今後はマルティネスへの雪辱戦を即実現させたい意向のアンカハス。再戦の結果がどうであれ、一翔との対戦実現は遠のく形となってしまいました。
2月上旬に井岡 一翔(志成)の新たな対抗王者としてジェシー フランコ(米)がWBC王者になったばかりのスーパーフライ級。下記はこの試合直後(2022年2月26日)の、フランコ兄弟、マルティネスを含めた同級王者たちとなります。
WBA(スーパー):ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジョシュア フランコ(米/2)
WBC:ジェシー フランコ(米/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/0)
WBO:井岡 一翔(志成/4)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位
日本:空位
WBAスーパーフェザー級挑戦者決定戦:
エクトール ガルシア(ドミニカ)判定3対0(119-108、118-109x2)前暫定王者クリス コルバート
*本来ならこの日、WBA王者グティエレスに挑戦する予定だったコルバート。しかしその試合はベネズエラ人がコロナウィルスに感染してしまい延期に。グティエレスが復帰するまで待つことも出来たコルバートでしたが、試合間隔を開けたくなかったためでしょうか、この試合が行われる2週間半前にガルシアとの対戦する事を発表しました。
フェザー級を主戦場にしてきたガルシア。14戦全勝(10KO)という好戦績の持ち主でしたが、これといった強豪との対戦もないため安全パイと思われていました。しかし蓋を開けて見るとその安全パイが試合を一方的に進めていく事に。結果は大差判定でドミニカ人が勝利を収めると共に、グティエレスへの挑戦権も獲得してしまいました。
今回の試合には何らタイトルは賭けられていませんが、下記は2022年3月8日現在のスーパーフェザー級王者たちを確認しておきましょう。
WBA(唯一):ロジャー グティエレス(ベネズエラ/1)
WBC:オスカル バルデス(メキシコ/1)
IBF:尾川 堅一(帝拳/0)
WBO:シャクール スティーブンソン(米/1)
OPBF(東洋太平洋):木村 吉光(志成/0)
WBOアジア太平洋:リアン ウィルソン(豪/2)
日本:坂 晃典(仲里/1)
*アンカハス、コルバートと共に圧勝が予想されていた今回の興行。試合前の掛け率ではアンカハスは7対1で、コルバートは33対1で有利と見られていました。どんな試合でもやってみないと分からないという事を改めて知らされましたね。
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