今から30年前の1994年2月5日、パナマで行われた試合結果です。
WBAジュニアフライ級戦(現ライトフライ級):
王者レオ ガメス(ベネズエラ)TKO7回1分17秒 挑戦者ファン アントニオ トーレス(パナマ)
*前年1993年10月に後楽園ホールのリングに登場し、とんでもない強さを見せつけて当時空位だったWBAジュニアフライ級王座を獲得したガメス。身長153センチの小型タンクは、パナマのリングで指名挑戦者トーレスとの初防衛戦を行いました。
前年の秋、同タイトル獲得の最有力選手と見られていたのは、3位にランキングされていたガメスでも、ガメスと王座を争った2位八尋 史朗(帝拳)でもなく、1位にランキングされていた長身トーレスでした。そんな強豪相手に、ガメスは初回からペースを奪っていきます。
初回半ば、パナマ人のガードを突き抜けるような右パンチで先制のダウンを奪ったガメス。このパンチだけを取っても、ガメスは軽量級ではずば抜けた強打者であることが分ります。3回、左右の強打による連打から、2つ目のダウンを奪ったガメス。ストップの早いレフィリーなら、この回で試合を止めていたでしょう。
その後、前年の八尋のように必死で抵抗を試みたトーレスでしたが、ガメスとのパワーの差は歴然としており逆転には至らず。ベネズエラ人は7回にとどめを刺し、自身2階級目の王座の初防衛に成功。同級の対抗馬であるマイケル カルバハル(米)やウンベルト ゴンザレス(メキシコ)の脅威としてクローズアップされるようになっていきました。
(前年の後楽園ホールに続いて、パナマでも大暴れしたゴメス)/ Photo: Facebook
一時は世界戦で3連敗するなど、過去の選手と思われていたガメス。まさに狂い咲きと言っていいでしょう。
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