DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

意見番(カルザゲ対ケスラー)

2007年11月29日 00時39分11秒 | ボクシングネタ、その他雑談
今月の初めに行われたスーパーミドル級統一戦についてです。
両選手とも好コンディションでリングに上がり、試合全体を通じてキビキビと動き、非常に奇麗な試合だったという印象を受けました。
結果は3ー0(1160112x2、117ー111)の判定でカルザゲ。私(Corleone)の採点は115ー113でカルザゲとなりました。

パンチ:
両者共に的確なパンチを放っていました。的確度ではケスラーが上をいったように感じました。ただパンチの数はカルザゲがケスラーの倍出していました。ジャブだけを見てみると、カルザゲはケスラーの3倍出していたことになります。
特に前半戦のケスラーの左右のワン・ツーは素晴らしいものがありました。これまで何人もの選手が、このパンチに沈められてきたのもうなずけます。
コンビネーションとなるとカルザゲが上を行っていました。ケスラー相手と言えども迫力十分。ただこの試合に関して言えば、連打を極力抑えているように感じられました。

重心・動き:
カルザゲの重心が前に行き過ぎずに、中間にあったのが印象に残りました。12回を通じて非常にバランスが良かったように思います。逆にケスラーのスタンスが広すぎたように感じます。スタミナを失いはじめた9回以降、ミスブローが目立ち、小回りが利かなくなっていました。
カルザゲは前後の動きに加え、左右の動きを混ぜ微妙に距離を変えていました。逆にケスラーは前後の動きでは絶大な力を見せるも、距離感をずらされると後手にまわる場面がいくつかありました。

経験:
この試合の勝敗の一番の要因だったと思います。常にガードが高いケスラー。固さも感じられました。時にガードを下げ肩の力を抜いていたカルザゲ。要所要所でポイントを取っていきました。

今後:
1年後にカルザゲは引退をしているでしょう。できれば対戦相手にそれほどこだわらず、無敗のまま引退してほしいです。今後が楽しみなケスラー。この敗戦で評価が落ちたわけではありません。まずはスーパーミドル、またはライトヘビーでの王座奪回を目指してほしいものです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ソーサが3度目の防衛に成功 | トップ | イーグル、名城 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ボクシングネタ、その他雑談」カテゴリの最新記事