現地時間の先ほど(8日・土曜日)、米国・テキサス州で行われた試合結果です。
WBOライトフライ級戦:
王者エルウィン ソト(メキシコ)TKO9回2分44秒 挑戦者高山 勝成(寝屋川石田)
*体格、強打とパンチの的確性ではソト。手数と打たれ強さ、そして機動性では高山という展開が終始続きました。会場のファンも、テレビの解説者(何局か分かりませんが、アメリカの放送局です)も高山の健闘を絶賛していました。そしてこの試合を見たほとんどの人が、早すぎたレフィリーストップに憤慨しているようです。
どうなのでしょうかね、実際のところ。確かに手数では圧倒的に挑戦者が上回っていました。王者もその手数の多さとしつこい攻撃には嫌々としていました。しかし高山の放つパンチはダメージング・ブローではなく、また、的確性にも欠けていました。同時に、高山がソトの強打を不用意に貰い過ぎていたことも事実です。そしてポイントでも高山が大きくリードされていたことでしょう。試合の流れからすると、高山の逆転勝利という可能性はかなり低かったように感じました。
主審の試合ストップは少々早すぎたようには思いますが、高山をさらなるダメージの蓄積から救ったことも事実です。ただ、負けたとは言えその評価を逆に上げた高山。現役続行なら、次の試合にも世界戦のリングに立つ可能性があるのではないでしょうか。
日本人選手による3団体のベルト制覇ならなかったライトフライ級。2021年5月9日現在の同級の王者たちの顔ぶれは次のようになります。
WBA(スーパー):京口 紘人(ワタナベ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):カルロス カニザレス(ベネズエラ/2)
WBA(暫定):ダニエル マテロン(キューバ/0)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/8)
IBF:フェリックス アルバラード(ニカラグア/2)
WBO:エルウィン ソト(メキシコ/3)
OPBF(東洋太平洋):堀川 謙一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:加納 陸(大成/0)
日本:矢吹 正道(緑/0)
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