キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

新感覚派湘南スタイル

2011年08月23日 | Weblog
今週金曜日夜、鎌倉のアマンダン・ブルーでタリケディナーを行いますが、打ち合わせと試食のために先週酷暑の中、材木座海岸まで出かけてきました。
入澤シェフは35歳と若く、フランスでも一年修業なさったとか、ワインについての理解が深く、タリケの良さを実に上手く引き出せる料理を作ってくれました。

タリケは白ワイン専門ですから、おのずと料理は繊細になり、しかも食べる者を満足させるには華やかさと驚き、味わいが必要な要素となってきます。
作り手は繊細な舌、確かな腕に加えて知識と経験が必要となります。
彼にとっては我々が提示した予算が一番大きな制約になっていたのかもしれませんがね。
土地柄、今人気の鎌倉野菜と相模湾の新鮮な魚介類があるので、大いに期待して出かけたわけです。

タリケ・ソーヴィニョンブラン2010
これは爽やかなワインですがハーブのような青い香りがかなり強い、香りの強いものは料理が限定されますが、相性のいい前菜を用意してくれました。

タリケ・クラシック2010
これはユニブラン・コロンバールで作られたワインで、このメーカーのフラッグシップなんですが、香りがそれほど無くて軽く、思いがけない味わいがある。
比較的何にでも合わせやすいワインで、基底にあるトロピカルな風味を意識して料理を誂えてくれました。

テット・デ・キュヴェ・シャルドネ2005
メインの魚料理に合わせるワインですが、黄金色、フレンチニューオークの風味とあいまってたっぷりとして粘度のあるワインです。
相模湾の白身魚を使い、野菜とソースを工夫して見事なものに仕上がっていました。

次にメインの肉料理が出るのですが、ここの赤ワインはタリケでは無く、私の好みの繊細なワインを造るメーカーのシャルム・シャンベルタン2004を使います。
入澤シェフもグランクリュゆえ強いワインを予想していたら、エレガントで味わいが深いのでちょっと合わせる料理を考えたそうです。
ガスコーニュに敬意を表してか鴨肉を選択して調理してくれていました。

デルニエール・グリーヴ
甘口ワインです。
重くないデザートを期待しておりましたら、予想を裏切らないカラフルで楽しいお皿が出てきました。

本番ではこの後タリケのバ・アルマニャック・フォルブラッシュ15年が食後酒に出ます。

具体的な料理の内容は当日までのお楽しみとして、彼の料理を抽象的な言葉で言い表すならば、「新感覚派湘南スタイル」ですかね。
川端康成が住んだ鎌倉にちなんで、新しい素材の組み合わせとその意外な使い方を称して新感覚派、明るい色彩と軽い乗りのリズムが湘南スタイル、中々好い命名だと思うのですがね。







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