キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

パッチャ脱走

2018年10月19日 | Weblog
朝寝不足であったが何時ものように置き、茄子のオリーブ焼き、南瓜と油揚げと春菊の味噌汁、ホッケ、納豆で朝食を取り、JA湘南へ向け自転車で漕ぎ出し、無花果、柿、胡瓜を買って、娘の家を目指したが留守だった。
家に帰って程なく娘から電話があり、パッチャが脱走して行方不明なので応援を頼むと言ってきた。
娘の家の南側に大きな蜜柑の木が3本ある家があり、その物置の下で最後姿を見たが、蜜柑のほうへ逃げた模様とのこと、一時捜したが見つからなかった。
蜜柑の木は大きくて、あまり管理をしていないから枝が地面まで覆っていて、今年は一つの木あたり500個以上の蜜柑を付けているので、奥に入ったら見つけることが出来ない。

前回家の中で姿を消した時も、押し入れの奥で気配を消して一日隠れていたので、今回も蜜柑の中か納屋の奥に隠れていると思われ、簡単には見つからないと長期戦を覚悟した。
家に帰って来てる場合を考え、玄関先には餌箱とトイレを置いて匂いで家が分かるようにして、僕は留守番をすることになった。
一度家に帰り、「殿山泰司ベストエッセイ」を持ってきて、娘の玄関の間にあるソファーで横になり珈琲を飲みながら読書をして待った。

娘が猫が立ち回りそうな先を訪ね、人がいる場合は発見したら知らせてくれるように依頼をして回ったが、午前中は足取りが全くつかめなかった。
ソファーで横になっていると、急に道から妻が声を掛けてきて、これからモヤシを買いに行くけど昼は叉焼麺だよ、何時頃食べると聞いたので12時半に家に帰ると伝えた。
娘が捜索から帰って来て、昼の時間になったので、いったん捜索を中断して家に帰って昼を食べた。
今日のは細麺だったのでスープに馴染んで美味かった。

娘は迷い猫のポスターを作ると二階へ上がってPCに向かったので、僕はいつものようにプレシネを観た。
今週は西部劇を放映していて「馬上の男」Man In The Saddle 1951年 米映画だった。
主演のランドルフ・スコットは西部劇に物凄く出ているスターらしいが、1898年生まれ、この時53歳、ジョンウエインと同じで名前が売れると随分若い役をやらなければいけないので、若くて颯爽とした感じが無かった。
恋人のローリーが野心から金持ちの男の元へ去るが、その結婚式の日ローリーに会い、これで後悔しないんだなと念を押したところが凄いなと思った。
僕も同じことをやってみたかったが勇気が無かった。
この1年半西部劇も大分見たので、その構造が分かって来た。
大牧場主の町の支配者に、単身あるいは仲間と立ち向かい勝利を得るという筋書きが多い。
開拓時代の西部の状況は、大牧場主が各町に居て覇を競っていたのだろう。


映画が終わって娘のところに行き、Wi-Fiを繋いで音楽を聴きながら、ソファーに寝そべって「殿山泰司ベストエッセイ」を読んだ。
4時近くになったので、散歩に出るからと娘のところを持して5時まで散歩をして、帰りに娘の家の近所を捜したが、手掛かりが無かった。
家の前に迷い猫のポスターが張ってあり、近所の母娘が見ていたので事情を話した。

家に帰り風呂に入ってから再び娘のところへ行ったら、途中で蜜柑の木の下でパッチャを発見したと連絡が入り、やっぱり余り遠くへは行かず物陰に潜んでいたようだ。
餌とおもちゃで釣って出て来るように仕向けたが、3本の蜜柑の木を行き来して、終いに大きな納屋に入ってしまった。
これはなかなか出て来ないから、家から住まいのゲージを持って来て、水と餌を置いて静かに待ってるしかないと、娘を一人残して下の息子と二人で家に帰り晩飯を食べた。

叉焼と柿のサラダ、鯖の竜田揚げ、里芋煮を肴に「高清水」を燗にして呑んでいたら、晩飯を用意して娘のところへ応援に行っていた妻が程なく帰って来て、パッチャが出てきてゲージの中に入って餌を食べて無事捕まえたと安心した顔をした。
一日がかりの大捕物帳であった。
僕もほっとしてカボスに一杯目はジン、二杯目はテキーラを入れて濃いのを飲んだ。
野球は負け試合になったので、TVを消してYouTubeで歌を聴いた。
10時に二階のベッドで横になったが、昔の歌を零時過ぎまで聴いた。
もちろん昔の歌で、1970年代の歌がほとんどだったが、昔の歌が気軽に聴けるいい世の中になったものだ。


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