キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ボージョレヌーボー商戦が早くも幕開け 

2007年06月28日 | Weblog
いやあスタートが年々早くなって来ております。11月の第三木曜日の事を今から思い悩まなければいけないなんて、なんて因果なお祭りをデュブッフさんは思いついたのでしょう。梅雨が終わり、盛夏が来て、秋が来て、その秋が深まってからの事なのに。フランス本国では解禁日について日本ほど神経質になっていないようなので、この企画は日本人の国民性を熟知したフランスの文化人類学者あたりが入れ知恵した事なのかも知れません。あの頃はクロード・レヴィ・ストロースが達者でしたものね。

今年は昨年の失敗から各社輸入計画を10%程度減らしているとの噂です。一説に拠れば昨年の輸入量は95万ケース、20%程度が年を越したといわれております。実際スーパーマーケットへ行くと、未だにボージョレ・ヌーボー50%OFFなんて販売しているのを見かけます。一体誰が儲かっているお祭りなんでしょうか。関係者をずらっと並べてみると、BN生産者、航空会社、フォアーダー、インポーター、問屋、小売店(スーパーマーケット、コンビニなども含む)、レストランやワインバー、消費者となりますが、私の深い経験と洞察から、○儲けた、△損は無かった、×損した、で最初から評価してみますと。○◎△×○○(一部△)○○となっているような感じがしてなりません。もちろん例外はあるんでしょうが、我々インポーターが一番ガミを食っているようで、次にフォワーダーが厳しく、一番ウハウハなのが航空会社というような構造です。

「横浜ワインコレクション」でも飛行機のスペースをフォアーダーさんに予約いたしました。メーカーにも販売数量をお知らせしてワインの確保をお願いします。売価も設定してお客様にご案内を始めました。恐ろしい商いなんです。予約したものを全て売らなければその分が全て損失。もっと恐ろしい事にコストが決まっていないうちに売価を決めているのです。ユーロがこれ以上強くなったら、ブドウが災害で収穫できなかったら、ワインが期限どおり到着しなかったらと考えただけでも空恐ろしいことばかりです。そんな訳で明日からは当分YWC取り扱いのBNのご紹介をします。それを読んだ方は、何にも余計な事を考えず予約を入れてください。それが我々ワイン輸入業者の安らかな眠りにつながるのです。
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