キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

どんど焼き

2019年01月14日 | Weblog
今日は一転好天気になった。
朝から強い日差しが差して春の陽気だ。
昨夜は12時前に寝て、夜中に一度目を覚ましたが、次に起きたのが5時半で慌てて西部邁の「大衆の反逆」を手に取った。
もちろん蒲地幸子を聴きながら読み進めたが、何を言っているのか良く分からず、20ページほど飛ばして”知識人の失語症”というのを読んだ。
1980年代に書かれたものでヤコブソンの以下の言語論
コード   選択  類似性  メタファー
メッセージ 結合  隣接性  メトニミー
(ロマンヤコブソン「言語学としての問題としてのメタ言語から引用)
をもとに知識人の当時の現状について語っていっるが、当時山口昌男によってはじめて記号論というものを知り、ヤコブソンがロシアフォルマニストの主要メンバーであることを知ったのを懐かしく思い出した。


7時半に起きて部屋の雨戸を開けたら、書棚に日が差し込んでいたので、掛け布団をその上に掛けて干した。
目が覚めた時から暖房を点けていたが、消しても寒くなかったから気温がかなり高かったのだと思う。
風呂に入り、鰊を焼いて、油揚げと葱の味噌汁を作り、白菜を漬け樽から出し、烏賊の刺身、納豆で朝飯胃を食べた。
早い時間から下の息子が散歩に出ようというので北へ向かい、昨日のスタンプラリーの続きで、せせらぎ公園まで蠟梅を観に行くことにした。
最近は物凄く混んで並んで買うようなので、荷物になるが行きの空いている時間に、ボランジェリー山下で2種類のバケットを買った。
スタンプラリーの影響で冬枯れのせせらぎ公園にも人がいたが、香りと色彩があるのは蠟梅と水仙だけで寂しい景色だったが救われた。
帰りにイオンで「高砂 純米」と母に昼飯用にバナナとモンブランを買い、葛川沿いを下り西友で母に頼まれた筆ペンを買った。

家に帰ると12時で、珍しく妻が僕のメールを見ていて、昼はパンでしょ、野菜スープを作ってるわと言ったので驚いた。
パンは焼いてからさほど時間が経っていないので、そのまま胴切りにしてサンドイッチにした。
庭に植えてあったレタスが実に良く育ち、立派な株になっていたので一株収穫して使っが、
瑞々しくて美味かった。
パンに挟む肉類は最近妻が時間をかけて作った3種類のミートローフ、僕が喰わないもんだから大量に残っていて盛大に切って出してあった。
牛カルビの焼肉、ソーセージの厚切りなどもあり、ミートローフをサンドイッチの具にして喰ってみると味に変化があり中々美味かった。
アールグレイを淹れて山崎のモンブランを食べてみたが、軽くて思ったより美味かった。
大手大量生産のケーキは、死んだような味で不味いという先入観がありあまり食べないが、随分と質が上がってきているんだなと思った。
個人のケーキ屋の3分の1の価格でこれだけの質だと、ケーキ屋は差別化のための味わいを追求しなくちゃいけないが、到達すべき地点を見出しにくいだろう。

食休みをしながら遊んでいると娘から電話が掛かって来て、山の上に掛かって新たに買った家に来てるから、みんなで見に来ないかと言うので、妻と下の息子と一緒に秋葉山の急な坂を上った。
谷津の一番奥に西南の向きで立っているので、昼から日が当たるようだが、午後の日当たりは良く、光る相模灘が見える天空の家で、改築され部屋数も8部屋ほどあり、納戸と収納庫も多いので使いやすそうだった。
ただし、登っていくのが一仕事で、気軽に珈琲を飲みに行くことは出来ない。

ここは二宮町の開発の大恩人と云われている滝沢吉三郎の茶室が立っていたところで、1980年代に売りに出し、前所有者が最近まで住んでいたところを不動産屋が改築して売り出した家だが、このかやは渋沢栄一の懐刀と云われて、実業界で活躍し、二宮の優秀な小学生に滝沢賞を授与して奨学したり、「二宮音頭」「長寿の里」などの作詞をして町の発展に尽くした。
かつてはこの谷津の上部の全体を所有していて、母屋は谷の向こうに南向きに立っているが、今は他の人の所有になっている。

庭に生っているレモンを収穫して、西の方へ降りて、八幡宮下でどんど焼きをやった。
近頃は主催者が団子を用意してくれるのでそれを焼いて喰えば無病息災、汁粉も振舞われて
上げ膳据え膳の態だが、こうでもしなけりゃ人が来ないのだろう。

下の息子は大磯の左義長に参加するとかで、3時過ぎにいそいそと出かけて行った。
稀勢の里の初日でなけりゃ観に行ってもいいのだが。


夕方はぼんやりと無為に過ごしてしまったな、長年の懸案である部屋の掃除でそすればいいのだが、イギリス人のように生きている間に少しずつ手を付けて、完成が無いのもいいんじゃないかと自分を慰めている。
二宮の図書館の女性から電話が掛かって来て、前日の講師石井敬士さんが23日にラディアン委来るので午後2時から1時間面談の時間を作ってくれた。
先ずは話を聞いて、大磯の文人画人の半紙を聴くのにどれ程の時間が必要なのかを決めなければならないだろう。

大磯の左義長に行く手もあったが、相撲が初日なので稀勢の里を観るために家に残った。
相撲は最低だったね、ここまで追い込まれると土俵の上で力が出ないだろう。
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