キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

夏休みの読書

2015年08月13日 | Weblog
お盆休みだ、墓参りをし、入院中の母を見舞う。
一人部屋に5ヶ月もいるので随分な払いとなっているが、慣れてしまうと大部屋には戻れないものだ。
本人もそうだが、見舞いに行くにも他人がおらず、ソファーのセットがありゆっくり出来る。
母と過ごす時間もそう多くあるわけではないから、少しくらい出費があっても落ち着いたところがいい。

お盆休み用に伊勢佐木町BOで古本を買った。

内田洋子「破産しない国イタリア」平凡社新書 1999年
内田洋子は今、イタリアのエッセイストの華となっているが、昔はこんなものを書いていたんだ。
少し呼んでみると、今のビビットな文体が髣髴とされる。

出久根達郎「行蔵は我にあり」文春新書 平成16年,「粋で野暮天」文春文庫 2001年
この人のエッセイは古書にいっぱいあるはずなのだが、中々見かけない。
この日は二冊あり実に満足している。

小沢昭一・大倉徹也「小沢昭一的 流行歌・昭和のこころ」新潮文庫 平成15年
小沢昭一的なので、小沢昭一の書いたものではなく、大倉徹夜が書いたものを小沢昭一がラジオで喋ったものだろう。
だが、本人が書いたものより小沢昭一的なのである。

都筑道夫「退職刑事5」徳間文庫 1996年
退職刑事は新旧色々と買ったはずであるが、果たしてこの5巻が蔵書にあるのかどうか分からない。
しかし、20年近く前のものであるのに、実に状態がいいので買った。

小林信彦「喜劇人に花束を」新潮文庫 平成8年
植木等と藤山寛美について書いたこの本を、何度も買おうとして状態が悪いのでやめたと思っているが、もしかすると持っているかもしれない。
そのときはチェンマイ行きだ。

午前中は散歩や外出、午後は母の見舞いで結構忙しく、ゆっくり本を読んで老いる時間がない。
学生時代は暇だったから随分本を読んだ。

中学生の夏休み、必ず読んだ本が「かみなり先生青春帳」高校生の夏休み、必ず読んだ本は「太陽の季節」であった。
この二冊の本ほど何度も繰り返し読んだ本はない。
影響を受けているんだろうな。
他に、中学の夏休みに読んだ本は、「課長一番槍」源氏鶏太「ひまわり娘」「三等重役」であった。
やっぱり影響を受けているな、文学的というより通俗的で楽天的、湘南の空のように明るくて希望に満ちた時代でもあった。



コメント
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