キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ジョナサン

2010年01月08日 | Weblog


でかすぎる。巨漢で禿で眼鏡の典型的な非もて男に見えるが、かなりもてる。人懐っこい明るい笑顔が、三大非もて要素を補って余りあるようで、日本人のガールフレンドが実に多い。羨ましい限りである。

一昨年暮れに爆発的に売れたカヴァは変調を来たし、昨年暮れは思ったほど売れなかった。前にもその理由を説明いたしましたが、既にカヴァの価格でさえ今の消費不況にマッチしなくなってきているのである。ましてやシャンパンなんてお呼びじゃない、老生大分長い間それを口にしていない。

さて、ここのところ売上曲線が右上がりにならないので、ジョナサンから“もっと売れ”との矢の催促。そうは云うものの多くのワインが右下がりになっている中で、どうにか水平を保っているだけめっけもの、へたな事をするとふにゃっと折れ曲がってしまう危険性大である。しかしながら、ジョナサンも単なる老いた雇われ社員であり、若い上司から、やいのやいのと言われていては可哀想である。今回の試飲会では何とかしてやりたいと思うのが人情というもの、新年早々に日本の状況を説明して、即効性のある処方箋を打診した“売りたければ半値にしろ”と。

これに対してはジョナサンも答えに窮したらしく、そこまでは無理だが上司と相談してみるとの返事。スピードの世の中、そんなことでは時世時節に付いてはいけないのにねえ。まあ、今まではこの価格でこれだけの品質のカバが造れるところ他に何処にもないから、必ず日本でチャンピオンになるよ、とおだて上げていたので、随分と慌てたのかも知れません。

バルセロナでは、これ以上の製造コスト削減が無理とすれば、フレシネに倣ってメキシコでスパークリングワインを作るとしますか、スペインも産業の空洞化が進行して行きそうです。ワイン産地も中米、アフリカ辺りが、今後ニューニューワールドとか呼ばれて我が世の春を楽しむ事になるのかも。

ジョナサンへの妬み僻み嫉みで、すっかりヴァルフォルモサの宣伝を忘れておりました。今回の試飲会での売りは新ラベルの発表です。クラシックモダンのとてもシックなラベルで、アグリが取り扱いを始めてから二度目のリニューアルになりますが、個人的には最も気に入っております。是非そのニューラベルをご覧いただきにヴァルフォルモサのブースへお立ち寄り下さい。ついでに、若い上司にきつく当たられて、多少元気の無いジョナサンに激励の声を掛けてやってください。“いよっ、色男”





コメント
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