キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

駅上空中酒場

2010年01月25日 | Weblog
昨日は散策の目的地を平塚にしたため、久々の長い散歩の終わりを祝して、さくら書店でかざまりんペい著「新世代日本酒が旨い」加地伸行著『「史記」再説』の二冊を記念に買い求め、地下食品売り場で春らしく雛あられを仕入れ、最上階へ戻ってビール一杯を求め店を物色いたしましたが、肴が良さそうなので蕎麦屋を選び、当然味はそれほど期待できませんから窓際に陣取り、夕暮れの平塚駅前の風景を天然調味料として、季節外れの枝豆、煮込みを頼んで生中をいただきました。味噌田楽とかつ煮を追加し、冷で久保田、澤の井、八海山をいただき、窓から見える駅前の商店街に45年前の昔を想い、かつてそこには小さな中華屋があり、母が何故か五目そばが好きで良く食べたなあと思いを馳せ、そういやその時には親父は一緒に居たのだろうか、この年になっても男というものは母親のことしか思わず、マザコンというものは根が深いものだなあと、だんだんぼんやりしてゆく頭で昔を思っておりました。

小一時間後、かなり心持良い気分で東海道下りの車中の人となりました。湘南および西湘の東海道線の駅は、鴨宮、国府津、二宮、辻堂には駅前酒場があり、小田原、平塚、茅ヶ崎、藤沢には絶好の空中酒場が存在いたします。散歩の後の駅前酒場の誘惑も振り切りがたいのですが、春宵一刻世間を上から眺める駅上空中酒場の誘惑は更に強く、今後も当分散歩の後の楽しみが続きそうな気がいたします。
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