キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ベッペ

2010年01月09日 | Weblog


今日から三連休のかたも多いと思います。湘南のお天気はおおむね晴れとのことで、ずいぶんな人出が予想されます。初詣と温泉をコンビネートした小旅行にはうってつけの季節です。さて今日は試飲会参加メーカー二人目イタリア・ピエモンテの鬼才べっぺの紹介です。

これで三回連続の試飲会参加になります。ペスカイヤの売上というと、これが大変お恥ずかしい限りで微々たるものです。価格が3,000からという事が、この消費不況の時代に大きなネックになっているようです。しかし、この売り上げの中で連続参加は健闘賞もので実に有り難いことと感謝しております。

このペスカイヤとの取引の契機にもなった、ソロ・ルーナというイタリア屈指といえる素晴らしい白ワイン、近頃見た目が気持ち悪いとの評判が立っているようです。ラベルが上部へ吹きだしのように伸びていて、そこにベッペの似顔絵のような丸顔のおっさんの顔が描かれています。日本人の見立てはろくろっ首でしょうか、社内では好意的に機関車トーマスと呼んでおりますが、今改めてみてみると園山俊二描くところのギャートルズに出てくる恐竜にも似ています。

ベッペのお得意な月と大地と精霊の論理で云えば、そのろくろっ首はお月さんです。月および太陽と大地、それを繋ぐ精霊がワインを高貴なものに仕上げているとのことですが、収穫の時に天に向かって両手を差し伸べているのは、天に向かって“我にワイン造りの力を与えよ”とでも祈っているのかもしれません。まあ、余り真剣に祈らなくても、きちんとした手順を踏めば良いワインはできそうに思いますが。

最近個人的にはアルネイズとシャルドネのブレンドのテッレ・アルフィエリを飲んでます。ソロルーナは5,000と高いので、そうそう気軽には飲めません。テッレ・アルフィエリは酸化したような風味が感じられ、舌に絡んでくるその果実味がしぶとく、単純なフレッシュ&フルーティーなワインではありません。3,500という価格ですが、時々飲んでみたくなる誘惑を感じます。

ベッペの真髄であるバルベーラはソリテルというワインにその成果が結実しておりますが、葡萄の収穫期でないときに葡萄を味わってみたいときにうってつけのようなワインで、単純にワインだけで悦楽の時間に身を任せる飲り方にむいてます。

16日の土曜日には来日するので、お気に入りの鎌倉の寺巡りに連れて行く予定です。昨年は長谷寺に感銘を受けていたようですが、今回は北鎌倉から回り、先回時間切れで入れなかった円覚寺をじっくり見てもらいたいと思います。


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