内容紹介
なんて小さな都だろう。
私はここが好きだけど、いつか旅立つときが来る――。
奥沢家三姉妹の日常に彩られた、京都の春夏秋冬があざやかに息づく、綿矢版『細雪』
おっとりした長女・綾香は31歳、次第につのる結婚へのあせり。一方、子供の頃からモテて、恋愛に生きる次女・羽依は入社早々、職場で人気の上司と恋仲に。大学院で研究に没頭するリケジョの三女・凜は自ら人生を切り拓くべく、いずれ京都を出ようとひとり心に決めていた。生まれ育った土地、家族への尽きせぬ思い。かけがえのない日常に宿るしあわせ。人生に、恋に悩みながらもまっすぐ生きる三姉妹の成長と旅立ちの物語。
読書備忘録
鴨川が合戦場であり、死体置き場であり、処刑場であった歴史・・・都の歴史
森見登美彦さんのお話に惹かれるわけがここにある。
なんてことはおいといて・・・
三姉妹がかわるがわるお話しています。
三女の凛に始まり凛でおわる。
二女羽依が威勢が良くて好きだわ・・・
「いけず」が京都の伝統芸能って・・・すごいなぁーと読んでいた。
ってことは嫁姑問題なんかも当たり前に陰湿なの?
素敵な家族だし素敵な姉妹・・・うらやましい。
母も男の中の女一人、私もそう、そして子供は男だけ・・・なので女同士のことってよくわからない。
友達を見ていて姉妹っていいなぁ~と思っていたが姑は四人姉妹でものすごく仲が悪かったから、こういうのを読んでいるともったいなかったわね、なんて思うのです。
お母さんの”知らんけど”って、我父も”知らないけどね”とつけるのが口ぐせだったから、断定した物言いを避けたがるってところに妙に納得した。
綿矢りさんはアンソロジー以外お初
他の作品も読んでみたいと思った。
そして・・・今度京都に行ったなら、植物園にも行ってみよう。