

オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件から20年。あの頃、教祖・麻原彰晃の後継者としてメディアを賑わせた、ひとりの女の子を覚えているだろうか。
アーチャリー正大師、当時11歳。社会から隔絶された地に育った彼女は、父の逮捕後も、石もて追われ、苦難の道を歩んだ。アーチャリーとしてではなく、松本麗華として、これまで歩んできた「オウム」「父」「わたし」のすべてを明かすことに決めた。
本書は、父の逮捕の日から止まっていた時計を、自らの手で動かそうとする苦闘の記録である。








当時、何で?って思っていたことが書かれている。
指示をしていないのに、そうされたと動き出す。もしかして父親もそうだったのでは・・・のくだりに、ずっと読んできたから、もしかしたらそうだったのかも?なんて思わされた。所詮、水掛け論?
組織が大きくなりすぎて、誰も暴走を止められなかった。それを教祖がしなければならなかったんじゃない?
真実はどうなんだろう?本人が話さないから・・・でも、もう話せないんでしょ?
ただサリン事件はまぎれもない事実で多くの犠牲者を出し、国家の安全が揺らぎ、未だに後遺症で苦しんでいる方々がいるのだから・・・
事件当日、夫はいつも乗っていた地下鉄だったら被害にあっていたかもしれない。ニュースを見て驚き電話をしたら本人が出てホッとした。たまたまバスが早く駅に着き1本前の電車に乗っていたから免れたのだけれど、なんか複雑だと話した記憶がある。
小さい弟達は何も知らずにいたのに・・・かわいそうだった。
とんでもないところに生まれてきて・・・
やっとの思いで学び場を与えられ、現在も心理カウンセラーの勉強を続けているそうです。
頑張っているのに言うのもなんですが・・・がんばって・・・
たくさんの経験したのだから・・・
