



時間が作り出し、いつか時間が流し去っていく淡い哀しみと虚しさ。都会の片隅のささやかなメルヘンを、知的センチメンタリズムと繊細なまなざしで拾い上げるハルキ・ワールド。ここに収められた18のショート・ストーリーは、佐々木マキの素敵な絵と溶けあい、奇妙なやさしさで読む人を包みこむ。

「カンガルー日和」 「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」「タクシーに乗った吸血鬼」 「鏡」 「とんがり焼きの盛衰」 が面白かったり良かったり。
いちばん不思議で面白かったのは 「図書館奇譚」 夢・・・好き。
