あさましい人々

  今日はお昼過ぎに母と買い物に行きました。スーパーの品揃えは日ごとに回復してきており、ない物を探すほうが難しくなっています。

  ない物は、加工食品(レトルト類)、カップラーメン、乳製品、サニタリー用品などです。卵は売り切れていましたが、入荷は毎日しているそうです。牛乳、ヨーグルト、豆腐、納豆などは一世帯1個または1パックまで。

  一方、燃料不足は続いています。燃料会社の店員さんによると、灯油は供給量が徐々によくなってきているそうです。でも、ガソリンはまだ圧倒的に足りないとのこと。公共交通機関の発達している都会と違い、田舎では一家全員がそれぞれ車を持っているのが普通です。もちろんぜいたくなどではなく、通勤や外出に必要な生活必需品だからです。

  ガソリンスタンドは、毎日持ち回り(?)で1店舗ぐらいが営業しているようです。品切の時点で閉店ですが、営業しているガソリンスタンドの前には100メートル以上の長い車列。販売量の制限もあり、灯油は1人1缶まで、ガソリンは1車輌3千円分まででした。

  そんな状況の中、灯油窃盗、ガソリン窃盗事件が発生しています。田舎では防犯意識が薄いのに乗じて、民家の物置から灯油を容器ごと盗む、民家の外にある灯油タンクから灯油を抜き取る、駐車していた車からガソリンを抜き取る、そんなあさましい、恥知らずな犯罪が起こっています。

  こういうことをする人々は、節約して使うとか、長い時間を待っても順番に並んで買うとか、みんながやっている努力や我慢をしない人々なのでしょう。「なければ盗む」なんて、まさしく人間のクズのやることです(怒)。

  これらの窃盗事件は、おそらくプロの泥棒集団ではなく、ふだんは普通の顔をして暮らしている一般の人々が起こしているんだろうと思います。でなければ、同じ窃盗事件が一気にもっと多く発生するはずですから。

  こういう人々は、たぶん普段からいわゆる「手癖の悪い」人々なのだろうとは思います。でも、何より怖いのは、こうした行為に、普段は窃盗癖のない人々が手を染めてしまうことです。こうして地域の治安が悪くなっていくのかと、まったくやりきれない思いです。
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