帰省しました

  火曜日に帰省しました。母が少し参っているようなので。東京から秋田へは、飛行機だけがかろうじて運航していました。県内の路線バスも運行しています。私は1週間くらい滞在し、入れ替わりで姉が駆けつける予定です。

  秋田は被災していませんが、東北電力による計画停電が16~18日まで予定されています。しかし、16日、17日の計画停電は、降雨によって水力発電所の発電量が増加したため中止されました。

  ガソリン、灯油、生活物資は不足しており、ガソリンは1回2千円までしか給油できず、灯油も通常の3分の2の量の供給にとどまっており、閉店しているガソリンスタンドも多いです。街中を走る車の量もいつもより少ないようです。

  スーパーは文字どおりからっぽ。ない物より、ある物を挙げたほうが早いです。ある物は調味料とアルコール類だけ。

  これは工場が稼動しておらず、また交通状況やガソリン不足の問題で輸送が滞っているせいもあるでしょうが、報道にあるとおり、買い占めの悪循環(不安なので買い占める→商品がないのを見て更に不安に陥る→また買い占める)が生み出した現象でもあると思うので、落ち着いて対処するしかありません。

  母が言う、「戦争のときや戦争が終わった後は、物がないのが当たり前だったのよ。お母さんは履く靴がなくて、おじいちゃん(母の父)が編んだわらぐつを履いてたんだから。これぐらいなんでもない」というセリフが妙に心強いです。

  何よりも、秋田は水道、ガス、電気が通じています。スーパーに物がないくらいで不平不満は言えません。

  鉄道と長距離バスが徐々に復旧してきています。羽越本線、奥羽線、田沢湖線が運行を再開しました。被災地への物資輸送を行なう貨物列車を、新潟から秋田・青森経由で盛岡に運行するために復旧を急いだようです。盛岡からは東北自動車道に引き継ぎ、南下する形で物資輸送を行なうそうです。

  高速バスも盛岡、仙台、東京行きの便が次々に運行を再開し始めたか、もしくは近日中に運行再開予定です。

  福島第一原発の件については、言いたいことは山ほどありますが、今は言っていいときではないと思うのでやめます。

  石原東京都知事の「天罰」発言は地元の新聞報道で知りました。前後の文脈を読むと、悪意はなかったことは分かります。石原都知事は被災者を労わる言葉も同時に口にしています。

  ただ、こんな悲惨な現実の事態を、超現実的に、象徴的に捉え、文学的な比喩を用いた言葉で表現する神経は理解できません。物事を現実的に捉える能力もなければ、他人の境遇や心情を想像する能力にも欠けている人なのでしょう。次の知事選、私は石原さんには絶対に投票しないことにしました。

  新国立劇場バレエ団の「ダイナミック・ダンス!」は全公演が中止になりました。チケット代金を払い戻してくれるそうですが、新国立劇場側で、同意した人に限って、チケットのお金をそのまま今回の震災への募金として回収する、という措置は取ってくれないものかな?そのほうが手間がかからず、効率的だと思うんですが。
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