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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

夫婦善哉

2013年12月22日 12時34分29秒 | えいこう語る
竹馬の友で、退職前に脳梗塞を患いリタイヤした男性がいる。
左側の手足に麻痺が見られるが、日中一人で散歩に出かけ、会話もほとんど支障がない。
もともと勝気な性格で、リハビリにかける様子は、周囲から見ても健常人以上だと感心する。
身体の不自由な彼は、暖房に保温性のある蒔きストーブを使用している。
夏から秋にかけて、彼は蒔き割りを右手一本で行う。
戦後生まれの私たち世代、蒔き割りはお手のものだが、鉈を振り下ろす気合とタイミングは、隙がない。
彼に尋ねると、精神の集中がリハビリに適しているのではないかという。
そこには、人に頼らずリハビリを怠ることのない、向上心を垣間見るのだ。我が友人ながら、立派な生き様だと感服する。
※村で中で「湘南通り」と私が名付けている場所。


ところが我が友人、私と同様幼い頃からのわがまま者だ。三つ子の魂は、いまだに健在なのだ。
傍で支える夫人は、容易なことではないと察するが、この夫人、永い夫婦生活で免許皆伝したようだ。わがまま者の扱いは名人技だ。
家の中で二人きりになると、ちょっとした言葉使いで戦いのゴングが鳴るという。
友人と夫人では、言葉数はピストルと機関銃の差だ。
そこで友人の武器は、鍛え上げられた腕力だ。
しかしこの夫人、相当な試合巧者だ。
「家の中じゃ物壊しでもったいない、表に出ろ。徹底的に喧嘩しようじゃないか」と、夫人から“先制口撃”をかけるそうだ。
夫人は“八艘飛び”の如く、すばやく外に出るが、夫は外に出るのに手間取るので、ほとんど戦意喪失状態になると、奥さんは笑っていた。
友人はというと「こいつは歳の割には皺がないんだ。太っているから皺がのびて皺が見えないんだ」などと、応酬する。
まるで演芸場の夫婦漫才だ。
2014年、私したちは地元中学校を卒業してから50年を迎える。
正月には「半世紀の集い」という同期会を開催する。
半世紀とは、もちろん「反省」という意味も含む。
私は彼に「乾杯の音頭」を依頼した。
彼は、身体が不自由なことで固辞したが「君のパワーをみんなに与えてほしい」と懇願し、承諾をいただいた。
ホテルでの宿泊には、付き添いに免許皆伝の夫人もご一緒するそうだ。
「夫婦、善き哉」。
半世紀の中には、深い愛情で結ばれている人生もある。


夢のまた夢

2013年12月20日 12時23分11秒 | えいこう語る
猪瀬東京都知事がついに辞任した。
作家としては有能だったが、政治家としては無能振りを充分発揮しての辞任だ。
だが、地方交付税不交付団体の東京都が、財政再建団体の北海道夕張市に職員を派遣し、支援したことを忘れてはならない。
地方自治体同士が、地方分権時代の新たな取り組みを展開したからだ。副知事時代の猪瀬氏も、自ら雪かきツワーに参加していたこともだ。
猪瀬氏を抹殺した自民党は、すでに候補者の選定に入ったようだ。
※巨大魚が息をひそめているような、河口風景だ。単調な田舎生活だが、風景が違う顔を見せて楽しませてくれる。


私がアベ総理に成り代わった夢だ。
候補者は、腰巾着の下村文科相や、自民一の美人で防衛相も勤めた小池百合ちゃんではない。ましてや、スケートが上手で、政界での滑りもよい聖子ちゃんでもない。
女性票をすべて獲得できる、政界のスーパースター“小泉進次郎”だ。
彼には、2期8年を勤めさせる。
目的は「アベのミックス」という、国の新基本方針を国民に定着させ、全体主義国家に移行させるためだ。
地方自治体のトップ東京都と、自民党が一枚岩となり、行財政改革という地方分権を行い、新たな中央集権国家体制を強固にする。
2期目終盤には、東京オリンピックだ。
国威発揚の五輪、ここで「政・経・軍」の最強の国家であることを、内外に知らしめる。
米国も中国もロシアもなしえないほどの、大イベントを成功させるのだ。文字どおり世界制覇作戦だ。
それが終了した後、進次郎を首相の座につかせる。
そのために純ちゃんが、自民党の様々な難局の際に「脱原発」を絶叫し、カモフラジュー役に徹するのだ。
自民党による自民党のための自民党の日本だ。
日本国憲法が全面改正され、新欽定憲法が公布される。そして、天皇が総元帥閣下に復帰する。
そこで私は最近習得した「夢の変換」を試みた。
今度は私が天皇だ。
新憲法公布日の国会。
私は、国会議事堂建設の総予算の、4分の1を費やしたという、あの特別室に一つしかない椅子に、孤独な背中で座っている。
私の前に、父である昭和天皇が現れた。
「息子よ私の二の舞をしてはならぬ。傀儡になってはならぬ。戦争は二度としてはならない」と、語りかける。
「陛下、時間です」との声が聞こえる。
私は立ち上がり、議長席のさらに上の席に着く。
「朕は、日本国民の総意に基づかない新憲法に、御名御璽を拒否し、本日より天皇を辞退し、日本国民となる」と、声高らかに新人間宣言をした。
議場からは「天皇陛下万歳」の声と共に、すべての議員が立ち上がり、万歳を唱和した。
国会議員の良心が、ついに目を覚ましたのだ。
「美しい心の国」これが日本の真の姿なのだと、感涙で枕を濡らした時、第2幕の夢が終了したのだ。
猪瀬氏に期待したいことがある。
心労が癒されたら「国家と東京」というテーマの本を出してほしい。そろそろ「遷都」ブームを、巻き起こしてほしいからだ。


函館市議会

2013年12月19日 14時24分24秒 | えいこう語る
私が住む函館市、その議会で「特定秘密保護法廃止の意見書案」が、13対16で、否決されたという。
「安全・安心な暮らし」を託された市議会議員の中には、かなり常識に欠ける者がいるらしい。
函館市の議員は、アベ政権が目指す「戦争をする国」への賛同者が、過半数いるという結果だ。
否決した、女性議員は「国を守るためには絶対になくてはならない法律」だと豪語する。
国を守るが、国民は守らないのか。
「主権在民」という、我が国の憲法でもっとも大事な文言も、否決に回った議員は、すでに黒く塗りつぶしているのだろう。
国民の多くは、この法が稀代の悪法だと言うのは理解している。
新聞は、反対と賛成の議員名を、太字で書けばいいだけなのだ。
今朝の新聞を読んで常識的な函館市民なら、函館市議会は本気で「大間原発指し止め」など、する意志がないというのを確認したのだ。
選挙カーから「市民が主役」という、必死の叫び声。
「国家が主役」という意味だったのだ。
「函館市自治基本条例違反」の16名の市会議員だ。
※私の村は曇っているが、山の向こうは晴れている。


こうなれば、新幹線の駅名から「函館」という字は抹消してほしい。
「ハコダケ」ともいわれていたが、やはり中身の空っぽな議員が多いらしい。
函館市と市町村合併して、12月1日で9年が過ぎた。
村会から市会になったが、中身がまるで変わっていないのがわかった。
市町村合併とは「村壊」から「市壊」への移行だったのか。
♪故郷を捨てた かいがない♪
朝から鼻歌が出てしまった、今朝の新聞記事だ。


内閣支持率

2013年12月18日 14時49分05秒 | えいこう語る
17日の、北海道新聞一面TOPである。
「内閣不支持率54%」とある。普通は「支持率46%」と、書くのではないか。
情報公開を制限する、非民主的な特定秘密保護法成立直後の「支持率46%」では、もっと下がってもいいと国民は考えていたはずである。
※ブルーな川。


アンケートをとった新聞社も、そう思ったに違いない。
そこで「不支持率54%」と書けば、不支持率の数字が過半数を超えているので、反アベ政権を強調したかったのだろう。
「国旗・国歌」が制定された時、強制はないと政府はいったが、教育現場では強制がまかり通り、処罰に及ぶ自治体まで出てきた。
陛下も「強制はよくない」と発言されたこともある。
だが、陛下を国家元首とする案を、自民党は持っている。天皇制を自民の傀儡下に置く考えだろうか。
国会の開催は、天皇陛下の出席のもとに行われる。
そこで起立し、国歌斉唱をすることしたら、起立もせず歌わない議員は、山本太郎議員と同様の処罰対象になるのだろうか。
陛下の心境も、アベ政権になってから、曇りがちなのではないだろうか。
※ブルーな漁村の風景。


猪瀬都知事の連日の報道、マスコミもテレビを観ている国民も同様に、ハイエナの目線ではないか。
瀕死の状態の知事が、いつ目を閉じるかを待っているが如きだからだ。
私は知事をかばっているのではない。知事にふさわしくない人間を、知事に持ち上げてしまったことが、問題だと思っているからだ。
それが証明されるや否や、みんなで足を引っ張る“国民総イジメ体質”が、我が国には存在しているということがいやなだけだ。
「百条委員会の設置も視野に入れる」などの議長の発言は「死刑宣告」にも聞こえる。北朝鮮の「粛清」を、我が国はテレビ放送で行っているかのようだ。
問題は、徳州会の政治献金ルートの解明だ。アベ政権に苦情を呈した亀井ちゃんが、献金疑惑で標的にされたようだ。
と思ったら、沖縄県知事が、新年度の復興予算をアベちゃんに確約した時点で、都内の病院に緊急入院した。
基地移設の埋め立て工事は、知事が承認すれば行われるという。
臭い匂いがぷんぷん漂う、沖縄知事周辺だ。
米軍ヘリコプターの墜落事故も,キャロラインちゃんが出向いただけで、何の問題もないようだ。
核燃料処分場の許可も、自治体から政府の所管に移行されそうだ。
武器の輸出も可能となり、集団的自衛権の行使も容認されそうだ。
北海道にも渡り鳥のように、オスプレイが飛来してきそうだ。
※ノルマンディー上陸作戦を連想させる風景だ。


戦後68年、今日まで“タブー”とされたことを、すべて解除してしまいそうなアベちゃんだ。
タブーだけに“ちょっとだけよ”といいたいが、そんなジョークなどに聞き耳も立てない、なりふりかまわぬ勢いだ。
こうなれば、何がどうなどといっていられないのが、特定秘密保護法だ。
政府にとって不利益なものは、どしどしこの法で取り締まるのだ。
「北の僕ちゃん、日本の僕ちゃん」。
僕ちゃんがトップになる国は、危険極まりないようだ。なんといっても、思慮も寛容さもないからだ。
「内閣不支持率100%」。
そんな報道が、新年早々新聞のTOPを飾るよう、マスコミは総動員体制をとってほしいものだ。
昔し読んだことのある、漫画の「恐怖新聞」のような、今日の新聞だ。・・・漫画なら許せるけど。


和食と日本語

2013年12月17日 11時55分52秒 | えいこう語る
和食が無形文化財に指定された。
季節感を大切にし、器を選び、食材を生かし、美しく、かつ美味しく仕上げる。そこには「人手間を惜しまぬ」愛情が、包み隠されているからに違いない。
文化財指定には、日本人、日本国家というプライドの保護も、意味しているような感じがする。
和食に必要なのは「出汁」だ。その素になる昆布や鰹や鰯を採取しているのは漁師だ。
食材を提供する農業者や漁業者は、環境保全ということにますます心を砕かなければならないだろう。
さらに、原発を推進する政府や電力会社も、和食を守るために、どんな努力ができるか考えなければならないだろう。
日常生活に、あまりにも外食が入り込んだことも、和食が無形文化財の登録に繋がったのかもしれない。
和食が無形文化財に指定されたという事は,保護されなければ滅びる可能性もあるというということだろうか。などと、そのニュースを聞いて,様々なことが脳裏を駆け巡る。
※海面が風でざわついていたので、今日もウニ漁は中止だ。早く和食の最高峰ウニ丼が食べたい。


まてよ、我が母国語の日本語はどうなのだろうか。
俳句や短歌にみる日本語の美しさは、日本の風土の美しさを表現するとき、欠かせない要素ではないか。
和食の出来映えも,すばらしい俳句や短歌のような、深い味合いのあるものだ。
日本人は独特の文化である「おくゆかしさ」を日本語で表現する。その「おくゆかしさ」を、伝えきれない国民が多くなったのではないだろうか。
真心や真実を伝えるためには、日本語が無形文化財にならなければならないような気がする。
なぜなら、この頃日本語が変になっているのを感じる。意味が伝わってこないからだ。言葉に愛情が欠けているからではないか。
「特定秘密保護法」は、日本語ではないような気がしてならない。
「粛清」などと同様、北の僕ちゃんの好きな言葉ではないだろうか。
言葉の魔術師といわれる、作家という職業がある。
政治家ではなく、作家であるべきだった猪瀬東京都知事。
間違った日本語を、メディアを使い流布している。
子供たちの教育に悪影響を及ぼすのではないかと、心配になる。
猪瀬知事ばかりではない、政治家のすべての発言に、日本語の劣化を感じる。
幼年期からの英語教育に反対する人は、日本語をしっかり覚えてからだという。
我が国会も、米国よりになっているような気がする。
日本語も無形文化財にしなければ、国益さえ守れないならのではないかと心配する。
そんなとりとめもないことを考えていたら、玄関が開く音がして、朝刊が来たようだ。
「アベ内閣不支持率54%」
ずいぶん少ないではないか。
やはり、日本語が壊れかかっているようだ。