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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

人生いろいろ

2013年11月14日 11時02分02秒 | えいこう語る
島倉千代子さんが亡くなった。
私には「東京だよお姉さん」というような感じの存在だった。
田舎から上京した若い人たちをやさしく迎えてくれる、そんな心のあったかさを感じる人だった。
真面目な人柄が、歌声ににじみ出ていた歌手だった。
美空ひばりの「川の流れのように」そして島倉千代子の「人生いろいろ」。昭和歌謡界の女王たちの“遺言歌”だろう。
※函館市の地形の成り立ちが一目でわかる、隣町にある河口の風景だ。
函館市はこの砂州左側に函館山があって、砂が堆積して山とつながって出来た街だ。


さて、この頃の世の中の“いろいろ”だ。
原発事故の垂れ流し状態のまま、海外に原発を売り込む首相。
帰郷希望者には線量計を与え、自己責任を強いる。
オリンピックを行うためには、なんとしても福島の安全を世界にアピールするため、福島はコントロールされているとのカモフラジュー戦略にみえる。
オリンピックの開催で貧民街を一掃する、人種差別に似ていないだろうか。
次々、明るみになる食品偽装表示。
世の中全体で行っていれば、個々の責任は問われず、たんなる規制強化で収束してしまいそうな流れだ。
「みんなで渡れば怖くない」そんなモラルの低下が,偽装表示に見える。
でも、モラルの低下などと、これっぽっちも思っていなそうにも見えてならない。
TPP・特定秘密保護法・NSC・憲法改正・原発・消費税・JR北海道・・・他、いろいろ。
「曖昧な日本」といわれたが、行く先がまったく見えなくなった「五里霧中の日本」だ。
そんな中、再デビューしたのが、鼻歌の上手な「いろいろ男」純ちゃんだ。
先日、日本記者クラブで「脱原発いろいろ節」を、大声で歌った。
世の中のいろいろをまとめ、世論の流れを一気に変えようとするのが、純ちゃん得意技だ。
思い出すことがある。
「テキサスの荒馬」ブッシュの口車に乗って、真っ先に「テロとの戦い」に、周辺事態の城壁を崩し、海外派兵への道筋を作ったのだ。
これって、国防軍創設への第一歩だったのではないだろうか。
純ちゃんが叫ぶ「脱原発」。
なんて心地よいフレーズだろうか。
純ちゃん先頭に「脱原発ええじゃないか運動」が起こるかもしれない。
この流れ、ブラックホールに国民を誘導しはしないだろうか。
作詞中山大三郎・作曲浜口庫之助♪「人生いろいろ」。
私には、いろいろの色を見極めなさいと言われているように思えてならない。
純ちゃん行くところ、多くの国民が集まり「純ちゃ~ん」の黄色い声があがる。
純ちゃん満面の笑みが、突然、進次郎くんに変わったところで、夢から覚めた。
アベちゃんといい純ちゃんといい、我が国の総理は夢を見せるのが得意なようだが、目覚めの悪い夢が多いのには閉口する。


久しぶりで大学生

2013年11月11日 09時21分21秒 | えいこう語る
先日、函館デザイン協議会設立20周年記念講演が、公立はこだて未来大学であり出席してきた。
大学は函館市内を見下ろす郊外の丘の上にあり、ガラス張りで開放感あふれた建築物だ。
空間をコンセプトにデザインした、学生の限りなき可能性を引き出す、そんな印象を強く持たされる設計だ。
※大学内部。


講師はJR九州「ななつ星in九州」などを手がけた水戸岡鋭治氏と東急ハンズトラックマーケット等を手がけた北山孝雄氏だ。
北山氏は建築家安藤忠雄氏の、双子の弟だそうだ。一目見てそう感じた。
両氏の情熱あふれる講義に、心が洗われる。
普段田舎生活をしているが、私の教授は自然だ。
しかし、自然は言葉を発しない。だから、自然が無言で語るものを、自分の心の中で解読する作業が必要だ。
この作業がのほほんとした環境では、急激に鈍ってくるのだ。
そんな時に、思考の先端を走っている方の講義を受ければ、我が鈍った感性も、学生のごとき若さを取り戻し、覚醒するのである。
北山氏は前回の東京オリンピックの日本は、すごい創造力があったが、現在は創造力の低下があるという。
函館の街の印象を聞かれると、函館空港はデザインが悪すぎて、フライトぎりぎりまで空港に行きたくないと手厳しい。
水戸岡氏は「デザインは公共のため」といい、まちづくりは市民がレベルアップし、感性のある人が多く住むことだという。
さらにトップの決断が、重要だとも話していた。
以前、デザインを担当する方からこんなことを聞いたことがある。
「いくら優れたデザインでも、議会の承認を得なければならない。採用をしてもらうためには、そのまちの議員のレベルに合わせたものを提案するしかない」と。
トップや議員を選んでいるのは、住民である。
住民がレベルアップするような文化政策も大事かなと思う。
しかし経済が落ち込むと、減らされるのは文化予算だ。
最後に、未来大の学長が、大学の印象を講師に尋ねた。
「この大学はすばらしいデザインだ。だが、街中から隔絶されている。学生は街で暮らし街から学ぶ。学校が終わりわずかな距離でアルバイトに出かける。そこで社会の仕組みを覚える。都会でも大学の多くは郊外に引っ越したが、今戻ってきている」という。
函館も新幹線の到着を目前にし、市街地の振興政策が盛んだ。
市立病院や図書館や大学が駅周辺にあり、そこが緑の多い地帯であったら、また人々はそこに集まってくるのではないかと、ふと思う。
2016年の北海道新幹線開業、そして、2020年東京オリンピック。
講演のメインテーマは「創造の力をデザインに」であった。
この催しをしていただいた、協議会会長のWさんに感謝したい。


特定秘密保護法案

2013年11月09日 11時40分04秒 | えいこう語る
どう考えても「特定秘密保護法案」なるものは解せない。
国家側が一方的に乱用する悪法に見えてならないからだ。
政治の透明さがなくなれば、国民は政府の言いなりになってしまう。
例えば国策である原発、事故があっても施設内部の状況は秘密になるかもしれない。
真実が伝わらなければ、国民の生命が危険にさらされる状況は、ますます大きくなる。
倫理観あふれる公務員が、その事実を漏らせば、10年以下の懲役、取得の共謀、教唆、扇動は懲役5年以下とくれば、戦前の治安維持法(大正14年)と同様ではないか。
一番心配するのは、倫理観のない公務員が増えてくるということだ。
これでは日本が崩壊する。
※漁村の紅葉のライトアップ!。でも防災工事でした。


この法案がめざす最大目的はどこにあるのだろうか。
原子力発電から探ってみたい。
原子力エネルギー政策の目的の側面には、核爆弾の保有があるのは、世界の軍事国家の常識だ。
国防軍の創設、九条の改正となれば、治安維持法が必要だからだ。
これはごく身近な歴史が、証明している。
閣僚会議の場面が浮かぶ。
全員が軍服を着て、ちょび髭を生やしている。もちろん女性閣僚もだ。
躁理大臣が入場すると、全員が規律し「ハイル!アベちゃん」と叫ぶ。なんだか笑えないジョークだ。
そこで場面は一転し、国会中継だ。
野党連合が「特定秘密開示法案」を、国会に提出した。
私が今夜見る夢はそこまでで、目覚める。
私のこの頃の悪夢には、必ずと言っていいほど、アベちゃんが出てくる。
多分シンゾウちゃんは、子供の頃は、近所でも評判のいいお坊ちゃまだったに違いない。総理というポジションが、いい子を悪い子にしているに違いない。
私はアベちゃんが嫌いなわけではない。
亡くなった私の母は「うちの息子は子供のころあんなに素直な子だったのに、どうしてこうなってしまったのだろう」と、妻に嘆いていたという。
人は、自分がどの役が適役かを、自ら判断しなければならない。
アベ内閣は、全員がミス、キャスティングだ。
2013年9月末現在。国の借金は「1011兆1785億円」だ。
秘密保護法が施行されると、こんな数字も発表されなくなるに違いない。


別品さんの国

2013年11月07日 11時40分20秒 | えいこう語る
中国では、優れて個性的なものを“別品”というそうだ。
女性のベッピンも、ここから来ていると、先日亡くなった広告批評の天野祐吉さんが話していた。
“粋”などという、世界にも類のない個性的な庶民文化がある我が国は「別品の国」といえるのではないかと思う。
ただしこの頃の日本は、そんな欠片もないようだが。
※坂を登り切る寸前の景色が好きだ。


有名ホテルや老舗デパートの食品の不正表示が,次々と明るみに出ている。今朝のテレビでは、郵政のチルドパックが、チルドされずに配送されていたという。
ここまでくれば、世の中ありとあらゆるところで、不正が行われていると思っても過言でないだろう。
テレビの謝罪会見だが、謝罪とは程遠い、自己責任など欠片もない内容だ。まるで他人事のように、業界では永年当たり前に行われているというようなことを平然と話している。
日本語がこれほど悪用されていることに、腹が立ってくる。
天野さんは「まことしやかなウソはだめだ」これは騙すということだから。
「ウソみたいなホントがよい」思いっきり楽しいウソ、これがいいと言っている。
さらに「人は言葉で生きている」とも言っている。
黙っていれば、相手に思いが伝わらないからだ。だからと言って「まことしやかなウソ」ばかりつくのは良くない。
だから世の中にわかりやすい「上品なヤジ」を飛ばし続けていた人だ。
さて有名店ばかりではなく「汚染水は完全にコントロールされていると」世界中にウソをついた、我が国の総理アベちゃん。
私は毎日アベちゃんのことを考えないことはない、何につけてもアベちゃんが、真っ先に浮かんでくるからだ。ということは、私はアベちゃんのことが好きなのかもしれない。・・・これって「まことしやかなウソ」?
総理とは“理性の塊”という意味だろう。だがどう見てもそうは思えない。
自分の言動に酔いしれ、自己批判などは皆無のようだ。
「自衛隊の行くところは、すべて非戦闘地帯だ」と、国民を煙に巻いた純ちゃんを尊敬しているという、アベちゃん。
その薫陶よろしく、自分の発言はすべて正しいとテンションが上がりっぱなしだ。中畑監督のように、いまや絶好調の様相だ。
前回は、神妙そうにして鬱状態に見えたが、いまや、まさに日本国躁理大臣だ。
私のヤジは「上品なヤジ」ではない。
でも総理までウソをつく国であれば、国民だって真似をするのだ。
“粋”が我が国の秀でた文化なら「別品の国」を目指すべきだ。
「別品の国」には国防軍はいらないし、理想を世界に掲げる九条がよく似合う。
天野さんは、そんなことを言い続けた人のように思う。
北海道の小さな村から、ご冥福をお祈りいたします。


平和ぼけの国の私

2013年11月06日 12時18分56秒 | えいこう語る
特定秘密保護法案をめぐり、自民党の元防衛相小池百合ちゃんが「首相の一日の行動を報道する国は、秘密や機密の感覚を失っている、平和ぼけの国」と,吠えた。
なぜこのような法案が出てくるかというと、国防軍にして憲法を改正し「戦える国」にするには、情報公開などもってのほかだというのは、誰もが理解できる。
ところが、国防軍総大将になるべきアベちゃん,首相公邸には住まず私邸から通っているという。
「危機管理上は問題なく、渋滞時にはバイクで15分以内に駆けつけるので、問題ない」と、官房長官はいっている。
戦う国、米国の大統領が、一般道路をバイクで走るなどというのは、危機管理上考えられるのだろうか。
改憲論者アベちゃんこそ、百合ちゃんに「平和ぼけ」と指摘されそうである。
※この岬の対岸に大間原発が建設中だ。秘密保護法案が成立すると、原発の情報も入ってこないだろうと考えさせられる、晩秋の夕暮れだ。


さて、脱原発500円ハゲ議員の太郎ちゃん。なんと、こともあろうに「陛下に直訴」だ!世が世であれば“不敬罪”もので、打ち首だ!などと騒がれている。
「太郎ちゃん、まじめはいいが、さすがこれはいただけない」と思っている国民も多いのではないかと思う。私もそう思った。
バッシングする国会議員もそう思う国民も、ともに天皇を戴く国に住んでいる“赤子”というDNAが、色濃く残っているということなのだろうか。
ここで思い出すのは、大英帝国のエリザベスおばあちゃんだ。
スカーフをかぶり、自分で車を運転し街中を走っている様子が、テレビで放送されていた。
民間人の結婚式の招待にも、まさかの参加だ。茶目っ気たっぷりの女王陛下だ。
我が陛下だって、気軽にジョークを言ってみたいと思っているかもしれない。
でも、今年4月アベちゃんが主催した「主権回復の日」に、両陛下を無理にお呼びしては、ジョークどころかお言葉もない。
さらに、参加者から「天皇陛下万歳」の発声があり、アベちゃんまでもが唱和した。
あの時の両陛下、なんだか迷惑顔に見えたけど。
エリザベスおばあちゃんなら、こんな時どう対処するだろうか?
一緒に「マンセイ」と叫びそうな気もする。
さて、太郎ちゃんだ。陛下の御前に出るのなら,せめて500円のところに,日の丸を描いていくというような、センスを持ち合わせてほしいものだ。
ますます世知辛い世の中だ。一生懸命よりユーモアが最大の武器だと思う。
そこは純ちゃんに見習うべきだ。純ちゃんの脱原発の講演会だ。
「人間は考えが変わって当たり前だ。私も結婚する時、一生添い遂げると約束した。でも4年で終わった」。
純ちゃんは、大衆から“千両役者”と声がかかる存在だ。
太郎ちゃん、ぜひ見習ってほしい。
ところで“平和ぼけ”のことだけど、ぼけというのは気が抜けているということだ。
では、反対は“戦争ぼけ”だろうか。
戦争に気が抜けているというのは、気が入らないので、戦争する意志もないということかもしれない。
そうであれば私は、自分のことを「戦争ぼけ」といいたい?!
でも、この程度のユーモアだったら、やっぱり純ちゃんにはかなわないと思うけど。