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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

大間原発問題「函館市町会連合会関係」

2013年11月03日 14時53分01秒 | えいこう語る
11月1日。函館市長と町連会長たちとの懇談会が開催された。
函館市町連は、188組織が5協議会に分かれている。9年前に函館市と合併した私たち旧4町村は、東部協議会と呼ばれている。
各協議会を代表し、それぞれが地区内の小さな要望ではなく、建設的なまちづくりの提案をしようというものだ。
東部地区は私が代表で「安心・安全なまちづくり」という、町会の基本テーマに沿って「大間原発の市民勉強会」の要望をさせていただいた。
奇しくもその日の朝刊、大間原発を建築する電源開発が、30キロ圏内に入る函館市と「安全協定」を結びたいと言い出したのだ。
町連との会合のあいさつ、自治体初の原発差し止め訴訟を目指す、工藤函館市長“は激怒”の意をあらわにした。・・・会場の雰囲気は盛り上がった。
発言者の最後は私だ。
「今朝、早くとどほっけを出て、車で山道を走ってきた。山も紅葉真っ盛りだ。時間があったので、湯の川地区にある香雪園(函館の豪商岩船家の別荘、今は市が借り受けて公園にしている。明治期に京都の庭師に作らせたという名園)に立ち寄り、見事な紅葉に心が洗われ、感動を覚えた。この素晴らしい故郷を、後世の人たちに残すのが私たちの使命だと思った。私は下北半島の方に向かい“大間のばかやろう”と叫んだ」。・・・緊張した会場に、ほんのわずかだが笑いが起きた。
※公園の管理者に尋ねたら、最高の紅葉は10年一度らしい。ちなみに、昨年がその年だったという。私も感動した。
オリンピックは2020年。紅葉は2022年だ。頑張ろうニッポン、そして私たちも。


そこから、大間原発についての市民勉強会の必要性を訴え、昭和36年制定の「函館市安全都市宣言」を読み上げた。
「産業の近代化によって、我が国政は著しい発展を遂げているが、多面においては招かれざる悲惨な災害が後を絶たない。その発展のかげに起こる災害により、市民に及ぶす有形無形の損失は計り知れないものがあり、この災害の絶滅を期するため、函館の各界を打って一丸とする市民全体の力を持って、対処しなければならない」という内容である。
「この安全都市宣言は、先人たちが後世に起こりうるであろう“大間原発”に、市民一丸となって対処せよとのメッセージだ。市長の訴訟は、大間原発に対する宣戦布告と、我々市民は考えている。
市長を先頭に、町連、さらには商工会議所など、各界を上げて一丸となり、この戦いに勝利するため、まずは市民の勉強会を立ち上げてほしい。
原発問題は、かつてヨーロッパ列強がおこなった、植民地政策に似ている。
「安心・安全でクリーンなエネルギー」だけを教え込んだ。
原子力の危険性については、国民を無知のままにしていたからだ。国民を無知にしたままだと、コントロールしやすいからだ。
市長は今朝の電源開発の「安全協定」にたいし、怒り心頭なので「市の担当部局と相談し、勉強会を開催してもよい」との決断をしてくれた。
町連会長が最後のお挨拶で、市長へ勉強会開催の再確認した。
さすが50代の、我が町連の若大将だ。
そんなことで、来年は原発差し止め提訴と市民の勉強会で、津軽海峡の戦いに、函館市民の盛り上がりも期待できそうである。
※我が家の庭の紅葉です。