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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
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推理小説「続・クロコーチ」

2013年11月16日 14時47分57秒 | えいこう語る
連続テレビドラマ「クロコーチ」が面白い。
「クロコーチ」という若い警官が主人公だ。
現在の事件から、過去の事件を解明しようとしていくのだ。
3億円事件は、警察が当時の学生運動をつぶすために、仕組んだ事件だという仮定の下に物語が進む。
警察はそのプロジェクトを実行するため、つぶれかけたヤクザ組織を利用する。ヤクザも生き残るために「警察の犬」となって殺人などを引き受けるというものだ。
3億円事件当日の夜、私は東京板橋で数人しか座れない小さな居酒屋で、酒を飲んでいた。
「こいつは相当頭のいい人間が仕組んだものだ。それにしても3億円強奪だなんて痛快だ」と、世の中に不満を募らせる客全員で、溜飲を下げたのを思い出している。
さて「クロコーチ」、3億円の実行犯とみなされたS(当時19歳)とされた人物は、実は自殺ではなく殺されていたという。その犯人は公安当局員だと追い詰めるところで、昨日のドラマは終了した。
※いつのころか判明しないが、私は公共事業の現場を通ると、なんだか犯罪の匂いがしてならない。


時代を髣髴させるこのドラマに魅了された私は、昨夜、早速「続・クロコーチ」の夢を見た。
もちろん主人公「クロコーチ」は、私だ。
3億円事件が解決しないまま数年経った。
場面は函館駅構内だ。列車で運ぶ5千万円が、構内で紛失した。
現金輸送の実態を知る者の手口に違いない。労組の仕業か、はたまた学生運動家の資金調達かと、巷間噂が飛びかったが、単純な事件の割には犯人逮捕に至らなかった。
その後函館警察は、庶民が見ても単純な事件を次々に解決できず「犯罪は函館警察管内では、絶対につかまらない」とまで言われるほど、威信は地に落ちた。
その後国鉄民営化が決まり、かつて「軍隊か、国鉄か」といわれた、国鉄労組も、ずたずたに分断される。
労組幹部は全国各地に強制転属され、中には退職を待たずに自死する者も多数出た。まさしく粛清を髣髴させる出来事だった。
最後まで抵抗を続けた組合員の末路は「働かざる者食うべからず」という、世間の好奇のまなざしを背に受けて生きてきた。
さて、物語りは現在に飛ぶ。
JR北海道の一連の事故で、職員の手抜き点検などが明るみに出る。
北海道JRは、広大な大地と過疎化により、不採算路線が多い。人員は縮小され労組はますます弱体化する。
そこにトンネル内で汽車が止まり、火災が発生するという大惨事が発生した。
責任を取ったのか、社長が自殺した。
事故の究明が始まったばかりでのトップの自殺、内部問題が明るみになりそうだとおもったが、自殺はたんなる自殺で処理されてしまった。
クロコーチは納得がいかなかった。
そのトップの自殺以降、JR北海道の事故は相次ぎ、組織内のサボタージュによる事故が相次いで発生する。ついに函館補線管理内での、レール幅などのデーター改竄が明るみとなる。
検査記録の原本が「野帳」と呼ばれるものだ。
クロコーチは、労組のある職員を別件で脅かし「野帳」を見た。
そこには国鉄が民営化される前、労組の抵抗を回避するため「労組つぶし作戦」を企む。「5千万強奪事件」は会社側が仕組んだ事件で、その後の労組の組織への抵抗が,克明にかかれていた。
当時そのプロジェクトの先頭に立ったのが、函館駅の係長であったSだ。国鉄本社の命令で、警察と手を組みそれを仕掛けた張本人だったのだ。
さらに、Sがトンネル事故で自殺した社長だと判明する。
Sが死んだ後、社長は数人代わったが、今でも役員会になると、歴代の社長が出席するという、JR北海道の異常な会議の様相が見えてきた。
「野帳」は、松本清張の「黒皮の手帳」ではないかと、クロコーチは考え込んでしまう。
そこでクロコーチは尿意を覚え、夢から覚めた。
世の中は信じられないことが起きるものでだと、夢が覚めてもクロコーチになりきっている私は思う。
それは「原発再稼動」を叫ぶ総理と「即・脱原発」を叫ぶ両総理の姿だ。
さらに、クロコーチはあらぬ憶測を続ける。
ナカソネ元総理以下、アベ総理までが出席する「大日本総理会議」の場面だ。
妄想はそこまでで、クロコーチの膀胱は飽和状態になり、トイレに駆け込んだところで妄想も一緒に流されてしまったのだ。      続く。