NHK日曜短歌。
3日のゲストは、音楽プロデューサーの須藤晃だ。
彼は、青春の苦悩を歌い上げ早世した歌手、尾崎豊の担当をしていたという。
尾崎のデビュー曲「15の夜」について、こんなエピソードを披露した。
尾崎の父親は歌詠みだったそうだ。その影響か、尾崎は石川啄木が好きだったという。
「15の夜」作詞・作曲 尾崎豊。
♪落書きの教科書と外ばかりを見ている俺
超高層ビルの上の空 届かない夢を見ている
やり場のない気持ちの扉破りたい
校舎の裏 煙草をふかして見つかれば逃げ場もない
しゃがんでかたまり 背を向けながら
心のひとつも解りあえない大人達をにらむ
そして仲間達は今夜家での計画をたてる
とにかくもう 学校や家には帰りたくない
自分の存在が何なのかさえ 解らずに震えている
15の夜
盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳に中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだ夜に
自由になれた気がした 15の夜♪
※右側の山が函館山。

石川啄木
不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸われし
15の心
尾崎の「15の夜」は、啄木の「15の心」を、意識したものだという。
15歳。ともに夭折の天才。時代は違っていても、心は強烈にシンパシーしていたに違いない。
函館は啄木ゆかりの地だ。私の高校時代のアパートは、啄木が函館で暮らしていた下宿のすぐ近くだった。
尾崎と私。共通しているのは、変化のない日常の田舎暮らしから、東京へ脱出したいと、そればかり願った「15の夜」だ。
啄木と私。共通しているのは、啄木は渋谷村、私は椴法華村、ともに村出身だ。
紅葉も枯葉になって舞い落ちる村の晩秋。
尾崎のCDを聴いて、啄木の歌を読み返し、もっと根本的なところでの共通性はないか探ってみたいと思う、私だ。
3日のゲストは、音楽プロデューサーの須藤晃だ。
彼は、青春の苦悩を歌い上げ早世した歌手、尾崎豊の担当をしていたという。
尾崎のデビュー曲「15の夜」について、こんなエピソードを披露した。
尾崎の父親は歌詠みだったそうだ。その影響か、尾崎は石川啄木が好きだったという。
「15の夜」作詞・作曲 尾崎豊。
♪落書きの教科書と外ばかりを見ている俺
超高層ビルの上の空 届かない夢を見ている
やり場のない気持ちの扉破りたい
校舎の裏 煙草をふかして見つかれば逃げ場もない
しゃがんでかたまり 背を向けながら
心のひとつも解りあえない大人達をにらむ
そして仲間達は今夜家での計画をたてる
とにかくもう 学校や家には帰りたくない
自分の存在が何なのかさえ 解らずに震えている
15の夜
盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳に中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだ夜に
自由になれた気がした 15の夜♪
※右側の山が函館山。

石川啄木
不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸われし
15の心
尾崎の「15の夜」は、啄木の「15の心」を、意識したものだという。
15歳。ともに夭折の天才。時代は違っていても、心は強烈にシンパシーしていたに違いない。
函館は啄木ゆかりの地だ。私の高校時代のアパートは、啄木が函館で暮らしていた下宿のすぐ近くだった。
尾崎と私。共通しているのは、変化のない日常の田舎暮らしから、東京へ脱出したいと、そればかり願った「15の夜」だ。
啄木と私。共通しているのは、啄木は渋谷村、私は椴法華村、ともに村出身だ。
紅葉も枯葉になって舞い落ちる村の晩秋。
尾崎のCDを聴いて、啄木の歌を読み返し、もっと根本的なところでの共通性はないか探ってみたいと思う、私だ。