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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

日本は壊れ初めていないか

2016年11月25日 15時30分08秒 | えいこう語る

▼豊洲問題や五輪問題で、首都圏が揺れ動いている最中、我が国の総理が、就任前のトランプ次期大統領に会いに行くという、前代未聞の行動に出た。その結果が「信頼できる人物」と評した直後に「TPP離脱宣言」をされた。絶好調総理の「うっかりシンゾウ」ぶりが遺憾なく発揮された、国民にとって笑いに笑えぬ出来事だ。

選挙中のトランプ氏は、普通の日本人的感覚では「嫌いな奴」の代表的人物に見えた。だが、自国の憲法解釈を間違っていると、多くの憲法学者に注意されるアベ総理。初めての会談で、手品師トランプ氏の口車に乗せられたか、それとも日本流に言うと「なめられた」というのが国民の実感ではないだろうか。米国抜きのTPPは、総理生命を賭けてやる代物ではない。さらに、PKOの駆け付け警護で、自衛隊に死傷者が出たら、野党共闘が確実にできているなら「衆院解散」に追い込まれるのは必定だ。

だが、今の野党では、解散で勝てる見込みはない。国会議員の首は、全てアベ総理の手の内にあると言っても過言ではない。それは50%を超える国民の支持率が、証明しているからだ。国民の生活は政治に揺さぶられるが、地震列島の揺れも、国土を壊し始めているようだ。最早、太平洋プレートや南海トラフの動きは、静まる気配がない。それに輪をかけて、トランプ大統領は、我が国を大きく揺さぶる気配だ。なんだか、五輪前に壊れてしまいそうな「日出ずる国」ではないか。

首都圏がこのような状態なら「北の大地・北海道」が、日本再生を目指した国造りを提案してはどうかと考えていたら、何とも品性も知性の欠片すらない「カジノ誘致」の話題である。自治体の財政は逼迫しているのはわかるが、一攫千金を夢見るようなまちが、健全な地域であろうはずがない。候補地に手を上げているのは「釧路・苫小牧・留寿都」だという。

北海道は空港の民営化を目指し、海外からの観光客誘致に力を入れている。白い恋人の舞うリゾート地に、世界中のギャンブラーが集合する。かのクラーク博士が後輩に託した「ボーイズ・ビ・アンビシャス」の精神は、ギャンブルの大地を目指せということではないはずだ。私もギャンブルは嫌いではない。だが北海道にはカジノは似合わないと思う。

今の世界を考えると、物見遊山の観光から、哲学する観光への転換が、今後の観光の在り方ではないかと少しは考えてきた。北海道全体が世界自然文化遺産に登録される野望を、道民は持つべきなのではないかと思う。アイヌ文化や縄文文化が、その礎になるような気がするというのが、私の愛する北海道への、素直な気持ちだ。

追伸=昨夜、千葉に住んでいる高校時代の友人から電話が入った。来年私たちは高校を卒業し50年目を迎える。函館市内で記念行事を企画しているので、是非参加したいという内容だ。国連に努めていた米国在住のM女史にも、そのことを告げたら、是非参加したいという。そこで、トランプ氏の評判を聞いてみたという。彼女いわく「トランプ氏になって本当に良かったと思っている」と言ったそうだ。詳しいことは聞けなかったが、50年ぶりで会える友人から、米国の真実が聞けそうで楽しみである。