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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

現在の日本

2016年11月21日 11時25分46秒 | えいこう語る

 

アベ総理が外遊すると、日本の財政が悪化しそうな感じがする。訪問した各国に多額な財政支援を約束してくるからだ。だが、本人は積極的平和外交を掲げ、世界中に顔を売り、各国首脳とも親密な関係を築いているのは確かなようだ。その結果、着実に支持率の高さを確保している。アベ総理以外に、これほど世界で活躍する総理はいないだろうと豪語してしまわれそうな、他に追従を許さない独走態勢のように見える。

TPP問題も、米国が離脱しそうになると、リーダシップを発揮して、参加予定各国に説得するという活躍ぶりだ。だが、肝心の国内では、国民も国会議員までもが、よく理解できないでいる、不安が多い内容だ。北方領土問題も、先に経済援助を約束し、返還の目処をたてると、国民に期待をもたせている。だが、鉄仮面のプーチン大統領、経済支援のお礼に、総理の地元に貴重な時間を割いて訪問してあげるというような雰囲気に感じる。それでも、ロシア大統領と二人だけで話し合えるアベ総理の存在は、支持率を押し上げている。次期トランプ大統領の自宅訪問も、支持率アップにつながっているようだ。とにかく、確実にポイントを稼げる総理になってきたようだ。

それに比べ、東京のジャンヌ・ダルクと期待される小池百合子都知事。都民ばかりではなく国民の支持も高く、豊洲問題やオリンピックの費用削減で、手腕が期待されるのは、アベ総理を凌ぐ勢いだ。だが、豊洲移転を安全問題で1年ほど延期を発表すると、費用がかかりすぎると批判が起きている。もちろん、豊洲問題の解決は安全第一が最も重要だ。だが大幅な延期と莫大な費用負担を、小池知事の責任に押し付ける雰囲気が出てきた。小池知事の行政手腕に反対する勢力が、周囲を巻き込んで反撃に出たようだ。「出しゃばり女は出て行け」というような、男尊女卑の我が国独特の雰囲気が出てきたのではないかと思う。都民の中から知事の応援部隊が出て、豊洲問題を国民の納得がいく処理にしてもらいたいものだ。東京が正常になれば、地方も正常になりそうな気がするからだ。

国民の注目も一極集中で、東京にばかりある。だが、国家の将来に関わる最も重要なことが、青森県で起きていることが軽視されているようだ。南スーダンでのPKO活動で、武器を使用できる駆けつけ警護が容認された。戦争をしない我が国が、戦争に加担するかも知れないという、戦後の日本史で、最も重要な出来事だからだ。出撃隊の隊長はどのような指令を上官から受けただろうか。「自衛隊が今最も期待されているのは、実戦でどれほどの活躍ができるかということだ。我が青森部隊がいかに勇敢で、世界でも最強なのかを国民に示して欲しい」という内容ではないだろうか。「危険が迫ったら、速やかに退却して、隊員の安全を確保せよ」などとは、言わないのが軍人魂だからだ。

さて、我が函館市民は国民として、いざという時どのような意思表示をするかということだ。観光振興ということで、函館港に12万トンクラスの大形クルーズ船の入港整備をすることになった。6億3000万円の大形補正予算は、アベ総理の配慮らしい。だが、この整備は、米空母が最大で10万トンクラスなので、入港が可能となる整備のようにも受け取れる。日米安保の細則を決めた新ガイドラインでも、函館港の緊急事態での入港は、すでに確約済みのようだ。現状では、観光振興だけがアピールされ、軍港化の話は出ていない。12月の函館市議会で問題視されると思うが、安保法案に(15対14)で賛成する市議会では、どんな内容になるか注目したいと思っている。

青森県三沢には米軍基地がある。函館港が津軽海峡を守る米軍の軍港として整備されれば、大間原発へのミサイル攻撃も防げるかも知れない。だがトランプ大統領が、我が国から米軍の撤退もあり得るとしたら、自国防衛のためには、なおさら自衛隊の強化をしなければならないだろう。「安全・安心なまちづくり」という言葉が、今後市民に重くのしかかってくるに違いない。

なんだか不安な要素ばかり漂う、現在の我が国のような気がするが、歳末に来日するプーチン大統領からの、クリスマスプレゼント、果たして期待できるだろうか。