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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

自分のまちの議会は健全か

2016年09月14日 16時31分36秒 | えいこう語る

 

豊洲市場への移転をめぐり、東京都が揺れている。驚くのは、設計をごまかして建設完了と報告したのは、担当職員だという。だがこれほどの問題、担当職員だけで行うのは考えられない。この手の工事では、業者と担当職員の金銭の授与というのが定番だが、工事改竄の内容から推察して、もっと大きな力が働いているような気がする。都知事がワンマンで、業者と組んで職員に命令する場合が考えるが、どうやら、それをチェックする議会もその責任を果たさず、複雑怪奇状態だ。さらに、次期オリンピックに照準を合わせ、関連施設の建設を加速するというスタイルが出来上がり、建築費の高騰にも目をつむるのが、常識化しているようだ。

今回の事件に、都民ばかりではなく国民までもが、呆れてしまっている。世界の東京に君臨する知事、その権力が巨大になりすぎた結果、そこに群がる者も、権力の傘の下で、自らの地位に権力を持たせる構図が出来上がってしまっているようだ。日本の政治体制の縮小版が、都政なのだろう。だから、都政の最大権力者である小池知事の奮闘に、全国各地から声援が上がっているようだ。この巨大都政を改革できれば、我が国の政治も変わらざるをえない状況になるだろう。小池知事のことを、小池大統領と呼びたいというのが、今の私の心情だ。テレビドラマで「絶対失敗しない女医・ドクターX」というのがあったが、誰もが手術できない東京都の巨大癌を切除する、ドクター小池の活躍に期待したいものである。

さて、我が函館市の議会は健全に働いているのだろうか。数年前に、議会(30名)が、市民に対し市政報告会を開いたことがある。市民の参加者は、僅か6名だったと記憶している。市民の代表である、議員を信頼しているためなのか、別な意味が含まれているのか、その究明もないまま、その後開催されていないようだ。最近の市議会の動向だが、核廃絶平和都市宣言の函館市だが、安保関連法成立に反対する議案を議会で審議したが『15対14』で否決された。その後も同じ採決が行われたが、それがくつがえることがなかった。戦争をしやすくする法律に、なぜか賛同する不思議な函館市議会だ。この問題こそ市政報告会を開催しなければならないはずだが、動きはまったく見られない。

さらに、老朽化した市民会館の改築をめぐる、議会の動きだ。市では耐震化を施し改修して、20年ほど使用するという。その費用は35億円に及ぶので、市民からは文化の殿堂なので、新築を望む声も少なくはない。だが、市では04年に1村3町を吸収合併した時の合併特例債、308億円の内60億円が残っていたので、それを使用するため改修を選んだようだ。つまり改修ありきの計画で市民に発表したので、市民が騒ぎ出したのだ。13日の議会で、補正予算について審議したが、改修ありきの市の対応に対し、反対が7人と棄権が1人出たという。賛成は20人に及ぶが、反対・棄権の数は補正予算としては異例の多さのようだ。

改修のための設計費も補正予算に入っているが、4757万円だそうだ。新聞の報道も「市は積極的な情報発信とさらに市民の意見を聞く姿勢が求められそうだ」としている。現市長は、大間原発建設中止を求め国と電力会社を告訴した。それは市民の大きな支持を得て、2期目は対抗馬を対岸の下北半島までぶっ飛ばすような、勝利をした。3期目は対抗馬は出てこないのではないかと巷間囁かれている。好調な新幹線効果も背景に、発言は自信に満ち溢れているようだ。だが、そんな雰囲気を醸しだすと、周囲は以外と発言を控えるものだ。発言力と実行力のある石原元都知事は、週に1~2回しか登庁しなかったという。それに注意を与えぬ議会があったのだ。

民主主義とは権力は市民にあるというが、それを守り擁護するのが議会の使命だ。議会は常に民衆の声に耳を傾けなければならない。安保関連法を採択する議員など、議員の資格を問われかねない。市民会館の問題が今後どのように推移するのか、豊洲移転問題も気になるが、身近な問題にもっと市民も