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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

最近の函館の3つの話題

2016年09月06日 10時26分46秒 | えいこう語る

 

次期オリンピックに向け、首都東京が騒がしい。中心は築地移転問題だ。移転後にオリンピック道路が計画されているし、新設されるすべての競技場も、軒並み建設費が高騰している。だが、オリンピックは待ったなしだ。待ったなしに合わせ、巨額な利権が水面下でうごめいているのが、騒動の大きな原因のようだ。その病巣にメスを入れようとしているのが小池知事だ。相手はどうやら政・財・官という、我が国最大の利権ムラのようで、小池知事は四面楚歌のようだ。だが、都民の多くは小池知事を支持しているのだ。今、アベ総理とプーチン大統領の首脳会談や民進党の党首選などまったく興味がない。日本の改革は東京からと叫んでいるような、小池知事に注目したい。砂漠のような東京に、カサブランカの大輪の花を咲かせてほしいものだ。日本のジャンヌ・ダルクを自認し「カサブランカ百合子」の「女の意地」を見せてほしいものだ、と、なんだかこの頃、百合子さんの大フアンになってしまった私だ。

さて、我が函館市だが、新幹線開業以後の地域再活性の動きが目立っている。期待した新幹線の駅が函館駅ではなかったことから、新幹線での集客を一網打尽にしようと、函館駅周辺の再開発がエンジンをふかし始めたようだ。駅前にある市の所有地9800平方メートルだが、地元企業が再開発を試み期待されたが頓挫した。市は大和ハウスと賃貸契約し、2019年(オリンピック前年)までに、50億円の事業費を投入し、ホテルや物販、飲食店などの複合施設を建設するという。

新幹線に併せ新築された函館駅は、ヨーロッパの設計者で近代建築だ。周辺のホテルや建て替えした和光ビルも近代建築だ。そこで、大和ハウスは江戸時代の宿場町をイメージした外観にするという。函館は開港都市で、和洋折衷の伝統的建築物が保存された美しい街並みがある。駅前周辺は、近代都市的な雰囲気になってきたのに、江戸情緒的な建物を建設するというのは、函館の歴史が醸しだす和洋折衷の趣とは、少しずれているのではないだろうか。最近の東京都の都市開発を連想させる発想のように思える。高齢化や人口減で地元の経済力は落ち込んでいるが、外部からの資本や大企業おまかせ主義というのも、函館市のプライドまでもが、植民地化されるのではないかと、ちょっぴり心配だ。

もうひとつ、今後の高齢化社会には見逃せない2日の新聞記事がある。市内日吉町の市営住宅跡地に、市は複数の福祉施設を集合させる「日吉コミュニテーエリア」を建設予定だ。敷地6万7千平方メートルを、6億5千万円で札幌の不動産会社に売却するという。そこに内閣府は、地方創生の「生涯活躍のまち形成事業」の第1号に、函館市を認定したという内容だ。、このエリアは60歳以上の入居者となっているが、特例で50歳代でも居住が可能なるというものだ。この記事でふと思い出すのは、以前、東京都で老人施設が足りないので、地方に移住させたらどうかという提言があり、函館市は、最も適した環境ではないかと言われたことを思い出したからだ。そのことについて、当時、函館市長は「函館は姥捨山か」と憤慨しているのを記憶していたからだ。

上記の内閣府の発表は2日だ。2日には、千歳市長や函館市長などが、北海道の空港民営一元化について、菅官房長官に陳情に上がっている。観光立国北海道の可能性について、官房長官の色よい返事をいただいたようだ。この3つの函館市をめぐる話題について、市民としてはどう考えたらいいかということではないが、自分たちの身近な問題を、様々な集まりで意見を交わしながら、函館の将来について考えるのが、住民参加のまちづくりへに第一歩ではないかと思うからだ。

私が所属する、市町会連合会でも「政治的な話は持ち込まない」という風潮が強い。政治に無関心な市民が多ければ、安全・安心なまちづくりはできないと思う。市民会館の建て替え問題や、市会議員の定数削減が市議会の中だけで討論されているようだが、市民の最大組織である市町連が関心を持ち、これらの問題を市民に理解させるのも、今後の町会連合会の大切な役割ではないかと思うこの頃だ。

函館市自治基本自治条例には「まちづくりの主役は市民」と、明記されているからだ。