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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

世界のアベ

2016年09月05日 07時33分25秒 | えいこう語る

 

今、日本には総理大臣はいないようだ。アベさんという総理はいるのだが、世界中を飛び回っているからだ。我が国も世界一の借金に加え、安保関連法の成立で社会が安定感を欠いている。腰を据えて日本の不安定要素を払拭してほしいと思うのだが、総理がいなくてもやっていける体制になっているのだろう。その状況を作り出している一番の要因は、野党勢力の弱体化によるものだろう。殿のいぬ間に城を取るなどという気概はまったく見られない。野党第一党の民進党の党首選は、弱体化した自らの内部を国民にさらけ出している。この党首選は、アベ総理の長期政権を確実化する茶番だ。

それを尻目にアベ総理は、絶好調路線をブレーキをかけることなく突っ走っている。アフリカへの多額の経済援助、ロシアには北方領土返還の話し合いの前に、すでに経済援助を約束している。その大判振る舞いに、プーチン大統領は、シベリアオオカミのような目で、北方領土返還を匂わせたリップサービスに努めている。12月にはアベ総理の故郷山口県で、会談を行うという。総理は選挙となると地元には帰れないが、この会談で地元はアベ総理の実力を評価し、選挙体制は磐石になるだろう。

さらに中国でのG20で、日中首脳会談を行い、中国が抱えるに様々な問題にも苦言も呈するようだ。まさに、米国大統領も視野にないような「世界のアベ」を強調した外交が行われているようだ。我が国が、その中国と競いあっているのがアフリカへの経済支援だ。先日、アベ総理は3兆円の援助を約束してきたばかりだが、G20で中国を訪問中に、エジプトのシン大統領と会談し、大エジプト博物館建設のため、494億円の援助を確約したという。だが、この博物館建設に、我が国は既に348億円を供与している。敵の懐にいての傍若無人の振る舞い、孔子の国中国はどんな解釈をするだろうか。

日本の総理は、世界をリードする存在となったのだろうか。それとも世界の首脳がアベ総理並なのだろうか。大量殺人が繰り広げられるテロが横行している。世界は武力により、自国の権益を守ろうとしている傾向が強くなってきている。軍事力の強化の行き着く先は、国民の生命・身体・財産の保全とはつながらないというのが歴史が示す事実だ。

我が国の総理が、世界をリードするのは国民としても名誉なことだ。だが「戦争のない世界」を目指す「憲法第九条」を背負い、世界各国でのリーダーシップを強めてほしいものだ。そうなれば、我が国の国連常任理事国加盟を、国民が両手を上げ歓迎するだろう。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな、という言葉を思い出して欲しい。稲穂を食い荒らす、巨大なイノシシになってはいけない」と、中国の竹林の小さな庵の中で、そう静かにアベ総理に語っていたのが、昨夜の私の夢だ。