元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

長門市に行ってきた。

2016-06-03 06:22:21 | その他
 先日、山口県長門市に行ってきた。山口県の日本海側の観光地と言えば萩市や青海島、角島などが有名だが、それらはすでに足を運んだことがあったので、今回は別のスポットを回ってみた。まずチェックしたのは、同市仙崎にある“金子みすゞ記念館”である。言うまでもなく金子は、大正時代から昭和初頭にかけて活躍した夭折の詩人だ。一時期は忘れられていたが、80年代半ば以降に再評価され、今や我が国の女流詩人の中では良く知られた存在になっている。

 この記念館は、彼女が幼少期を過ごした金子文英堂の跡地に2004年にオープンした。商店街の中にあるその記念館の外観は、びっくりするほど質素である。書店であった文英堂をそのまま復元したらしいが、もう少し大がかりな門構えを想像していた当方としては驚いた。しかし、記念館自体は奥行きがあり、総面積は決して小さくはない。中はそれらしい意匠が施されていて、けっこう立派だ。



 周囲の店の看板や町の掲示板などには彼女の詩が掲載されていて、町ぐるみで郷土の偉人の業績を大事にしていこうという姿勢が見て取れる。なお、彼女の生涯は映画で1回、テレビドラマで3回ほど取り上げられているが、見たことは無い。いずれにしても短いながらもドラマティックな人生であったことは確かだし、今後とも各メディアの題材になることだろう。

 次に行ったのは同市油谷にある元乃隅稲成神社だ。昭和30年に島根県津和野町の太鼓谷稲成神社から分社され、以後商売繁盛や大漁、海上安全などを祈願している。この神社、とにかく構造とロケーションが凄い。奉納された123基の鳥居が、海岸まで100メートル以上に渡って並んでいる様子は圧巻だ。さらに神社に付き物の賽銭箱が、何と鳥居の上方に据え付けられている。当然のことながら賽銭を下から投げ入れる形になるが、これがなかなか入らず悪戦苦闘している参拝客が多いのは笑いを誘う(なお、私は2回目の投擲で見事ゴール。何か御利益があるかも ^^;)。



 そして鳥居の先にある海岸は“龍宮の潮吹”と呼ばれている景勝地だ。断崖絶壁と奇岩が織りなす風景は、テレビの2時間サスペンス劇場のクライマックスの撮影にも使えそうである(笑)。波の強い冬場には、文字通り龍が潮を吹くようなスペクタキュラーな場面が堪能できるらしい。

 近くの食堂で出された海鮮丼はとても美味しく、海産物の土産も多数ゲットできた。どちらかというとあまり知られていないスポットだが、行く価値はあると思う。次は車ではなく列車に乗って、山陰本線沿いの景色を楽しみながらゆっくりと旅したいものだ。

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