斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

古いのか新しいのかわからない車

2008年08月24日 | 私乗記
大した事件もなく無事に21年目の車検からあがった、コロナを引き取りに行きました。

そこで、お約束(?)として、代車で借りていたマークXZioの感想です。
走行距離数は350km弱ですかね。(週末なのでこの距離なのか、雨だからイマイチ伸びなかったのか微妙です。)

FFなのに“マークX”を名乗ってしまったこと事が、あの小さく狭いサードシートが付いている事が、2AZ-FE+CVTという何時ものお手軽な組み合わせがいけなかったのか、格好の叩かれ車になっております。(個人的には、芋虫を連想してしまうようなサイドシルエットにも原因があるような・・・)

このクルマはミニバンではなく、古くからあるサードシート付きステーションワゴンでしょうね。(車検証上は間違えありません)
CMで謳っているほど斬新なコンセプトのクルマではないと思います。
ステーションワゴンとして考えると、7人乗りはけして奇をてらわないモデルだと思います。むしろ、サードシートは進行方向を向いた分だけ、この手のステーションワゴンとしては良くなった方でしょうね。
サードシートはこれぐらいにしておきまして・・・
程好く高いヒップポイントが良好な視界を提供し、ミニバンのように大きめなドアミラーが死角を減らすのにいいように貢献しております。意外な事に前方端部は意外と見切れました。これは、前回350Gにチョイ試乗をした時には気が付かなかったことです。
ただ、セカンドシート使用時の後端見切りは良くないです。(無いに等しい!)安全の為にもバックカメラは必須装備でしょう。
室内の質感や操作感は良くも悪くもトヨタ車らしい仕上がりでした。あるべき場所にあり、思った通りの動き方をします。この車種に対する慣れは全く必要ありません。
ただ、質感がベルタと同じ様な部分もあったりして、微妙な気持ちになってしまいます。
エロランプがついているのに、グローブボックス内やカップフォルダー等に照明がないのも残念です。

思い切って、5人乗りモデルを設定してみてはいかがでしょうか?
サードシートを排除して、単純なトノカバーにすれば30kgぐらい軽くなりそうですよね。
ただ、ステーションワゴンに特化するのであれば、もうちょっとDピラーの絞り込みを抑え、クォーターウインドウの面積が大きくなるといいですね。

借りてきた時は11.7km/Lだった平均燃費表示は12.4km/Lにまであがりました。
満タン法では測れませんでしたけど、変速機任せにすると積極的に燃費を稼ぐようです。
瞬間燃費計はパーシャルスロットになると、15km/L以上を指します。そして、流れに乗るような発進加速をすると、7km/L以下になってしまいます。

カタログを見てみたら、リヤサスは“トーションバー”ではなく、独立懸架の“ダブルウィッシュボーン”だったのですね。
だからと言って、圧倒的に乗り味が優れているというほどでもなかったかな?
でも、車道から歩道を跨いで駐車場なんかに入る時の斜めに段差を乗り越えるような時は、50系エスティマや10系アルファードより、収まりが良かったかな?

補足
淡々と移動手段として使うには、いい車だと思います。
趣味性や強い個性はありません。ただ、ソツなくまとまっていると思います。
ただ、こういった車がガソリン高騰や車離れで売れなくなってきているのだと思います。