物流受託サービス「PAL」(2000年12月設立、大阪市)が、フィンテックVBである「ソラミツ」(2016年2月設立、東京・千代田区)と共同で開発し、2017年秋にサービス開始予定の、ブロックチェーン(分散型台帳技術)を活用したリアルタイム在庫管理システムです。
このシステムは、「正確な在庫情報を自動で取得するシステム」と「ブロックチェーンを活用しリアルタイムで在庫情報を連携するシステム」との組み合わせで構成されます。即ち、棚や荷物に専用のICタグを取り付け、ドローンやAGV(無人搬送機)でそれを読み取り、読み取った情報はブロックチェーン上に書き込み、荷主や3PL事業者とリアルタイムに連携することが可能、とのことです。在庫情報だけでなく、出荷情報や配送データ等ともシームレスに連携できるようです。
なお、ブロックチェーンは、ソラミツが提供する「Hyperledger Iroha」(注:Hyperledgerプロジェクト(※)において、世界で3番目に採択されたブロックチェーン・フレームワーク)を活用するとのことです。
※ ブロックチェーン技術を推進する無料のオープンソースプロジェクト。2015年末に発表された、ブロックチェーンを共同開発するプロジェクト「Open Ledger Project」が改名し、2016年2月より「Hyperledger プロジェクト」となっているようです。
プレスリリース(2017.7.7)のサイトは、http://www.pal-style.co.jp/index.php?id=1026です。