2020年以降に実用化が想定されている次々世代の移動体通信システムです。
1G(1980年代)がアナログ方式、2G(1993年~)がPDC方式などで数kbps~、3G(2001年~)がW-CDMA・CDMA2000方式で384kbps~、3.9G(2010年~)がLTE方式で~100Mbps、4G(2016年~)がLTEアドバンストで1Gbps、そして5G(2020年?~)が10Gbpsとなるようです。
現在最新の通信方式LTE(3.9世代、100Mbps)で2時間の映画のファイルをダウンロードするのに約5分かかるところ、5Gでは数秒で終了する計算です。
通信(コミュニケーション)の形態は、4Gまでは人と人との間が主流ですが、5Gになるとさらに(人を介さず)マシンとマシンとの間(M2M)も追加され、情報量が急激に拡大されると予想されています。
我が国では、総務省が2020年に世界に先駆けて実用化すべく方針を打ち立てたようです。東京オリンピック・パラリンピックの開催時に利用できるようにしたい考えのようです。9月30日には、その推進体制として「第5世代モバイル推進フォーラム(The fifth geration mobile communications promotions forum, 5GMF)」(会長 吉田進 京都大学名誉教授)が発足されたようです。
欧州(エリクソン、ノキア、ドイツテレコム、英ボーダフォン・グループなど)や韓国(SKテレコム)、中国(ファーウェイ)の通信会社やメーカでも、5Gの開発が進められつつあります。2020年頃の実用化を目指して世界で主導権を獲得するための開発競争が進みそうです。