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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】 Vol.135 ジウジアーロの引き出し アルファ159

2008-07-19 | セダン蒐集癖。
アルファロメオ159です。



159、大好きです。
正直、なんてかっこいいクルマなんだろうと思います。
ヒット作となった156の後継としては、ボディの拡大率が大きすぎて、
そのあたりは???なのですが、
それでも、デザイン的にはこのクルマ、ほんとうに美しい。



デザインはぼくらの(笑)ジウジアーロ+アルファ・ロメオ・デザインセンター
(チェントロ・スティーレ)によるもの。
どこまでがジウジアーロで、どこまでがチェントロスティーレなのかわかんないけど、
基本的には彼が線を引いたとされる159を見ると、
何にせよジウジアーロは相変わらず引き出しの多いデザイナーだなあ
と感銘することしきりなのです。

この159、いろいろアルフィスタを悩ませるのが、
もはや望むことが出来ないと知りつつも「純血アルファ度」がさらに減ったこと。、
何しろ159ではGMとプラットフォームが共同開発
(フィアットがGMと資本提携していた頃のなごり...)されちゃってます。

しかも!
アルファの心臓ともいえる「エンジン」は純粋なイタリアン設計ではなく、
たとえば2.2リッターエンジンはブロック=オペルなどと共通、ヘッド=アルファ設計。
まあ、乗ったらアルファ、なのだとしたらそれは何でもいいことなのですけど、
アルファのブロックが発するあのざらざらした感触
(シリンダー内をピストンが摩擦してるんだ!というざらざらした感覚)、
ドラマチックすぎて涙が出そうな回転感覚などは残っているのでしょうか。
ちょっと気になります。



>>ちなみにボディサイズですが、
159は4690×1830×1430mm(長×幅×高)・ホイールベース2705mmで、
先代156よりも長さで255mm、幅は65mm、ホイールベースは110mm伸びています。
幅は「広い」と批判されるE90系3シリーズよりも広い!
75、155、156という系譜車のコンパクトさを考えると、いくら上級移行にせよ
大きくなりすぎじゃないか、とは思います。


コメント (8)
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