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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.97 不振のツケを背負ったカペラ

2008-03-04 | セダン蒐集癖。
消えていった名前のクルマは多いですが、いずれも伝統のある車種ばかりで残念。
でも、「イメージが古くなる」という、名前を消す「よくある理由」も、
確かにわからなくもない。


マツダなどはほとんど旧来のものが消えて、
アクセラ、アテンザ...になりました。
ファミリアやカペラ、ルーチェなんて名はもうありません。

マツダのクルマには個人的に思い入れがあるもので、どれもスキなんですが、
なかでもカペラっていい車だったと思うんです。
欧州向けともいえる骨太なつくりなどが特徴で、
実際海外でも非常に評価が高かったクルマです。


途中、マツダの多チャンネル戦略で
カペラの名前すらも消えて、
一気にボディが拡大した後継車、クロノスと
その兄弟車種(今でも全部いえるかなあ...w)をばんばん増やしましたけど
多チャンネルの失敗と同時にクロノスブラザーズは結局カペラの名前に戻りました。



それまで、マツダ626としても海外で販売されていたカペラ・クロノスは、
日本車ばなれしたデザインが好評だったのですけど、
このカペラは実質的には国内専売モデルでもあったためか
デザインも冒険もせずにオーソドックス。
既存のコンポーネンツを流用してささっと作ったような印象があるためか
どうもぱっとしないイメージでした。

でも5ナンバー、クロノス譲りの広い車内とトランク、
車種統合ゆえの開発コストの安さから来るお買い得感ある設定などによって
実は結構、このカペラ売れたようです。


>>ie、実家がかつて「マツダのヘビーユーザー(笑)」で、
カペラはなんと全世代乗っていたりして(爆
このカペラも例外じゃないです。

>>で、乗ると妙に飽きないんですよね。欧州車っていう感じでもないんですが
日産ともトヨタとも違う「ふつうにいいクルマ」。
マツダのクルマは玄人受けする、と良く言われますが、ほんとそんな1台でした。
コメント (6)
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