Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

かいこの話

2005-03-16 | 思うこと。
息つく暇の無いほど忙しく、昨日は書けませんでした。すみません。

ところで今朝、ごひいきの番組「NHKおはよう日本」という番組の中で
蚕糸試験場のような場所の方が、「巨大まゆをつくった」という話がありました。

絹は、蚕が作っているというごく当たり前のことが、
妙に新鮮に感じられたのです。

「絹糸(シルク)は、虫が作っている!」
なんだか、不思議な感じがしませんか。
あまり好かれない生き物、昆虫があんなに美しい糸を作れるなんて!

蚕はカイコガの幼虫です。
ガは変態することで成虫になる種類ですので、さなぎになる必要があります。
そのさなぎでいる間は、幼虫時代自らがせっせと吐いた糸で作ったまゆに入っていて、
人間はそのまゆを頂いてしまうわけですね。

しかも、ガになっては何の価値もなく、またまゆを破って成虫になってしまうわけで
そうすると糸が傷つくということで、なんとさなぎの状態で「乾燥殺虫」してしまいます。
ひどいなあ人間(@o@)、せっかく頑張ってまゆを作ってくれたのに(^^;

それはさておき、今朝の「巨大まゆ」。
通常は、蚕を小さな仕切の中に入れます。
蚕は糸をその中ではくので、まゆは小さいものになります。
でも、巨大まゆは、その「仕切」を正二十面体として中に蚕を80匹(!)入れることで
直系15センチものまゆを作ったわけです。
なかなかすごいことを考える人がいるものです。
しかも、そのまゆを使ってルームランプまで作っていました。その人。

ああ、でも僕はその番組を見ながら、その80匹の運命を思って苦笑い。
あ、でも、シルク生地は好きですよ。人間って残酷ですね...(汗

>>以前、実家は昔立川市のはずれにありました。
すご~くのどかなところでした。最寄りの駅前には店も民家もなく、
しかも家のすぐそばに牛小屋があったり。
で、友達にN里君という、名字が字地名にもなるほどの大地主の家の友達がいました。
彼の家に行くとヤギ、牛の絞りたての乳を飲めたり、
脱穀をさせてくれたり、とまさに「ダッシュ村(笑)」。
小学生の僕には楽しいところでした。
むろん、養蚕もしてました。今思うとすげーよN里君の家。今頃どうしてるだろ...

>>写真は「イナズマン」。さなぎといえば、これっしょ!?
このヒーローは、主人公がイナズマンに変身するときに
「サナギマン」という形態を経ます。たいへんですね(笑
サナギマンは戦わず、ただひたすら待つのです、イナズマンに「孵化」するまで!
コメント (11)
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