Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

ひっそり、びっくり、残念

2005-02-01 | 思うこと。
ひっそりと、こんなニュースが1/24付けのyahooにありました。

ハッブル宇宙望遠鏡、廃棄。びっくりしました。

天文学者ハッブルの名を冠したハッブル宇宙望遠鏡。
1990年にスペースシャトルで打ち上げられた巨大な望遠鏡です。
これ、地球の外、宇宙に浮いているのです!

宇宙から来る光には、いろいろな情報が含まれています。
それが、大気のカーテンで地表に届かないことが多いです。
大気がある以上、地球からの観測は宇宙空間に比べて劣ってしまうために、
真の宇宙の姿をとらえようと、この望遠鏡が製作されました。

写真は、ハッブルがとらえた最も深い宇宙の姿です。
明るい画像で、広いエリアに見えますが、
地上から肉眼でかろうじて観測できる
暗い星の1/40億の明るさしかない!
そうなのです、つまり、範囲は驚くほど狭いのです。

コレを見ていると、気が遠くなります。
というのも、星に見えるのは、全部銀河なのです!!!
しかも、宇宙が創生した頃に近い、50億年~120億年前の姿とされます。
この写真だけで、1000個以上の銀河が写っているらしいのです。
それらの銀河の中に、さらにおびただしい数の星があるのです。
僕らのいる銀河系でも、
なんと1000億個の太陽系があると言われています。
僕らの太陽は、即ちその1000億個うちのひとつにしか過ぎない。

もう、何がなんだか、わかりません(^^
光速で120億年かかる遠さってどんなだろう?
その、宇宙の果てには何がある?
宇宙はビッグ・バンで生まれたとすれば、ビックバンの起こる前には何があった?
ビッグバンが点だったのだとしたら、
その点が存在した「空間」は一体何?

...気が遠くなりそうです。

ところで、ハッブルは何故棄てられてしまうかといいますと、
ニュースにもあるとおり、費用がかかりすぎるためです。
ハッブルの修理は、無論宇宙空間で行われます。これまでも、
性能向上のため幾度も修理が行われてきました。
そりゃ、確かに費用がかかりますね(^^

とはいえ、残念なニュースには違いありません。
ハッブルで無ければ撮影がありえない写真...
それがもう、今後見ることが出来ないのですから。

>>あまりに飛躍して、バカげていて、逃避的な考えだけれど、
宇宙の広さを思うと、小さな悩みがどーでも良くなるときが僕にはあります。
それと、これだけ星があったら、
他の天体の住人だって、必ずいる。そう思う、夢見がちな33歳なのです。
コメント (5)
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