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Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.194 脱いだらすごいらしい ロールスロイス・ファンタム2

2009-09-18 | セダン蒐集癖。

このコーナーのセダン(サルーン)というくくり(定義)にあっているはず...ですよね、このクルマ。





日比谷公園の前にある「ペニンシュラホテル東京」が送迎用に使用している、
1934年型の「ロールスロイス・ファンタム2」です。


外観は見事なまでにレストアされて新車のような輝き。
でもここまで古いクルマはいくら演出的な要素の強いこのクルマでも
大変そうだなあ...と思ったら、内部もアップデートされている様子。
他のサイトから抜粋すると、
「納入にあたり車両の原型を保ちながら、東京の道路環境にあわせ
大幅に改良作業を実施。
ペニンシュラとして提供するサービスを兼ね備えるようオーディオシステム、
エアコン、冷蔵ボックスなど最新設備も備えている。
このファントムIIはウェディングを挙げる新郎新婦の利用が主となる」
とのこと、さすがペニンシュラホテル...。

中身は現代でも使用できる、「脱いだら中はすごい」的な車に憧れるので
いいなーって(むろん、欲しいとかではなく)思います。

DSとかCXとかも中身C6で乗れたらいいのに...(^^;



>>なお、ペニンシュラは、
現行ファンタムを世界で16台もホテルの送迎用に持っているらしい。
東京にも、その送迎用ファンタム、
「ロールス・ロイス・ファントム・エクステンデッド・ホイールベース」
を2台も用意しているそうです...ため息(^^;

>>ちなみにieのいちばん好きなロールスロイスは、カマルグです...。
ピニンファリーナデザインに萌え萌えなのです。

>>そういえばこのメーカーも航空機メーカーですね。
ゼロ戦を前時代に追いやったP51ムスタングのエンジンをはじめ、
戦前戦後あたりはロールスのエンジン搭載機ばかりだったはず。
ムスタングはロールスのエンジンなくして、あの性能は出なかったとか。
日本もゼロ戦の後継機である「烈風」にもしこんなエンジンが積まれていたら...
なんて、ありもしない妄想で楽しむ初秋の夜長です^^;

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【セダン蒐集癖】Vol.193  流麗なアメリカン クライスラー300M

2009-09-16 | セダン蒐集癖。
相変わらずアメ車も大好きなieです。

GM、フォード、クライスラー。どれも魅力的で、甲乙つけがたいです。
どこがスキか?と聞かれると困ってしまうくらい。

でもそんな中、クライスラーには昔から興味がすごくあります。




で、今日は実は正規でいろんな種類が入っているクライスラー系セダンのひとつ、
300Mです。


300Mの前身は「イーグル・ビジョン(日本ではクライスラー・ビジョン)」。
低いシルエット、ロングノーズ、キャビンフォーワードの独特のセダンスタイルを
さらに洗練したようなスタイリッシュなデザインで1999年に登場したのがこの300Mです。

ビジョンに引き続いてシャーシはLHプラットフォームが用いられています。
ちなみにこのLHプラットフォームはルノーにも縁があり、
アメリカン・モーターズ(AMC)とルノーの開発による(しかもベースはR25だ!)
イーグル・プレミアを祖とするシャーシなのです。
いかにもルノーなのは、このプラットフォームは縦置きエンジンであることが証明しています(^^


「300M」のネーミングは往年の「300」の名前をイメージし、
というより後継車としての位置づけを持たせています。
というのも、C300から始まった300シリーズは、300Bから300Lまで順次登場しました。

そしてこのクルマは300M...そう、この車はMなのです。Lの次。
こういう伝統継承系の話にieは弱い(^^;
日産のR390とか、名前聞いて泣きましたもん(汗



>>で、この車内も広くて実用的だった300Mに代わって2004年に登場した300Cは、なんとFR!

>>屋根も低くなって車内も狭めになってしまうあたりが
いかにもアメリカらしいですね...。
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【セダン蒐集癖】Vol.192  2台並んだサニーB15

2009-08-27 | セダン蒐集癖。


最後のサニー、B15型です。

B14型でいちど欧風のパッケージになったかに見えた
「元祖3ボックスセダン」の典型のようなサニーでしたが、B15型になって再び
トラッドサニーのような完全な3ボックス形態に戻りました。

2世代前のB13型もザ・セダンという形でしたし。
やはりサニーはこれだ、ということだったのでしょうし、
サニーはこうだ!って感じは確かにします。


いまだに街中でもよく見ますし、
当時もそこそこの販売台数はあったとは思いますが、
カローラの後塵を拝する状況にはこの世代でも変わりは無く、
世はミニバンなどユーティリティ車の時代、
すでにファミリーカーとしてのスタンスも失いかけ、
上質な内外装を持っていたものの
「サニー」というクルマ自体が古くなったと判断した日産は、
ついに伝統のビッグ・ネームに幕を下ろしてしまったのでした。
まさにゴーン改革の大ナタを振られた一台でしたね。


後継はもちろん、Tiida(ラティオ)です。
このチェンジはie的には成功だったとは思うのですが、
サニーの名前が消えた(2004年)ことへの寂しさは
まだ消えていません。


ところで、この写真、後期モデルと前期モデルが珍しく並びました。
そういえばあまり見たことないです、こうして並ぶこと。
日産のデザインがプレーンかつソリッド、そして大胆になっていったころの
マイチェンを経たサニーも、違和感なく新世代日産デザインの仲間入りをした、
って感じです。




>>そしておなじみ北米仕様コーナー(パチパチパチパチ

>>セントラSE-Rを二態。
前期型。




>>後期型。



>>短いホイールベース、小さなキャビンに長い前後のオーバーハング。
でも、それもまたかっこいいサニー・セントラなのでした!


>>B15サニーもこのくらい思い切ったマイチェンすれば
ひょっとして命脈を保った?
....それはないかあ....
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【セダン蒐集癖】Vol.191 ラリーの日産の復興を期待して...ブルーバードSSS-R

2009-08-20 | セダン蒐集癖。



U12ブルーバードのSSS-Rです。懐かしいですね。


「ラリーの日産」とまで呼ばれたように、日産は一時期ラリー参戦に
非常に力を入れていました。

新世代の4WD、アテーサをひっさげて、全日本ラリー選手権に参戦、
Cクラスを88年に(ドライバーは綾部)制した実績の持ち主です。
WRCへの進出も...と期待をしたところ失敗作と呼ばれてしまっている(涙)
「パルサーGTi-R」がWRCデビューを果たしてしまいました。

このSSS-R、ルノーでいうならば「ディエップ製(アルピーヌ)」のような位置づけで、
なんと開発はオーテックジャパン、日産が製造をして、
NISMOが販売したのです。すごいですね。


外観は(この写真ではわからないが)ボンネットにはインタークーラー用のエアインテークが設けられ、
なんとロールバーが標準装備、トランスミッションは言うまでもなくクロスギヤレシオ化。
本気のラリーベース車だったのです。


エンジンは、前期型はCA18DET-R。CA18DETに比べて10psアップの185psとなり、
しかもステンレス製のエキゾーストマニホールドや
コスワース社製の鍛造アルミピストンを使っていたりと、これまた本気仕様。
後期型はベースエンジンがSR型になったのを受け、SR20DET8205PS)になったものの、
特に前期型のようなパワーアップなどは図られていませんでした。
ちなみにパルサーGTI-Rのエンジンは、4連スロットルなど採用して230psを発揮しています。


SSS-Rは純粋なラリーベース車ゆえ、
エアコン・オーディオ・パワーウインドウやなどはむろん省かれ、徹底的な装備の簡略化が図られていました。
この写真のオーナーさん、スパルタン過ぎですよね...。
日常で使うには酷な仕様でしたから...。




>>でもいまや日産はラリーに参戦していません。
ひょっとしてパルサーGTI-Rではなく、このブルで出ていれば
ラリーの日産の伝統が今でも息づいていたかもしれませんね...


>>と書きつつ、じゃあ何で参戦するんだろう(汗
Tiida?いやーそりゃないよねぇ...。


>>ていうかこの写真の個体、後期型じゃん!
後期型SSS-Rって超稀少なんですよ...!
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【セダン蒐集癖】Vol.190 +100ccの余裕 初代カローラ(E10型)

2009-08-11 | セダン蒐集癖。
大衆車好きなieです。

大衆車の代名詞といえば、カローラや、サニー。
ですので、カローラも結構このコーナーに出ていますね。
古いのでは、2代めカローラなども取り上げています。






で、初代カローラです。
サニーのライバルとして、サニーの1000ccに対し、1100ccで登場。
パブリカの上級車種らしく、高級感さえ持つ内外装と、
高速時代の幕開けを告げる大衆車として、当時としては高い高速巡航性能を持たせて登場しました。


いまとなってはシンプルでほんとうに好ましいですね。
この形で、最新のスペックだったら、売れると思うんですが
(んなことないかw)。

何しろ小さい。たしかに狭いけど、でも切り立ったウインドウで
窮屈な感じはしないんです。

ここまで小さくなれとは言わないですし、
カローラはまだ5ナンバーで全長もなんとか4.4m代なのですけど
だけども、ライバルのアクセラあたりはだいぶ成長しちゃったし、
ほんとクルマのダウンサイジング化って、もう望めないのでしょうね。



>>しかし、きれいですね。この個体。
それでいて使用感もあり、なんともいいです。たまらない。
ピカピカでも、やはり使っているクルマというのは、いい。
展示されている保存車よりも、何倍もカローラっぽい。

>>これって前期型?だとしたら1966年からの生産。
実にもう43年前。そんなに古いクルマに見えませんよね。
1966年では、43年前は実に1923年...そのときの乗り物って
猛烈に古いはず...。
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【セダン蒐集癖】Vol.189 ハードルが高い!? 2代めサーブ9-3

2009-08-04 | セダン蒐集癖。
サーブを買って乗っていたくらいなので(お恥ずかしながら1年ですが)、
サーブというメーカーは好きなんです。


で、このサーブ、基本的には80年代から「900」と「9000」のふたつのラインしか
なかったのですが、それらは現在、「9-3」と「9-5」シリーズとなっています。
現在はSUVとかありますが、OEM車だったりなので、やはり現在でも
サーブオリジンではこの2つしかない。


で、9-3。

初代は、二代めサーブ900(オペルベクトラの兄弟車)が途中で名前を変えた
(実際にはFMCに近いほど改良されている)もので、
まだ初代900のイメージを色濃く持つデザインが特徴でした。





今回取り上げる2代めは、初代同様にオペルベースでありながら、
2代め900・初代9-3の特徴であったハッチバックではなく、完全なセダンスタイルに
(まあ初代900もセダンと5ドアハッチがあったんだが)。
外観もサーブらしさは影を潜め、無国籍なデザインになってしまいました。






内装はサーブテイスト全開!なのですが。
キーの位置、初代900から継いだダッシュボードの形状、
ハイバックシートに独特のヘッドレスト、北欧家具的な作りの良さとデザイン。




でも、この2代め9-3、
どうにもこうにも、日本では売れませんでした。


まず、日本には初代900の印象が強すぎるんですよね。
サーブと言えば、あの形。
2代め900は、純粋なスポーツセダンを目指したゆえに、恰好はすごくいいのですが、
サーブっぽくなくなってしまった。
しかも、なんで?と思うほどのスポーツ一直線路線...。


かくいうieも、この9-3には興味があまり湧かなかったのですが、
実際にサーブのクルマに乗ってサーブの良さもわかり、
それでいて最新型で、しかもこのクルマ、内外装のデザインがよく良く見ると
すごく完成度が高い...要は、かっこいいんですね。


俄然、9-5同様に、この9-3にも興味津津なのです...。


しかも、このクルマ、ハードルが高い。
それもまた、「クルマは最終的な被服だ」という主張のあるieには、
とても重要です。
どういう意味かといいますと、「サーブはC900だ!(自分もそう思っていた)」
的な考えがやはりどうしても出てしまうのは仕方が無くて、
その中でこの「サーブらしくない(外観の)」9-3を買う人の審美眼ってすごいと思うんですよね。

もしくは、純粋に「サーブだから」とかの考えが無くて、ライバルである
BMW3erやメルセデスCクラス、アウディA4と比べてこのクルマを買ったのなら、
それこそ尊敬に値する「素晴らしいクルマ選び」だと思うのです。


だからie、街中でこの9-3を見た時(滅多にいないが)、そのオーナーさんの
センスを絶賛したくなるのです。

他に(何しろこれ新車で500万近くする)クルマはいくらでもあるのに、
あえて「価値観のわかりにくい」2代めサーブ9-3を選択したのですから...。



>>絶対に乗ったらいい車です。断言できます(乗ってないけど)。

>>ちなみに最近は派手なマイチェンをして、こんな塩梅に。
最初見たとき「えええ」って思いましたが、今見るとたしかに
C900あたりのイメージに戻った感じがします。これはこれでアリだ!



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【セダン蒐集癖】Vol.188 スカイラインという名の呪縛 C10型スカイライン

2009-07-29 | セダン蒐集癖。


このコーナー、スカイラインの出る回数は多めではないかと思います。


知っての通り、ieがプリンス好きということ以外にも、
ブランドを持った国産車として、スカイラインは実は大好きなのです。


で、先日のS50系についで登場するのが、
まさしくS50系の後継として登場した「ハコスカ」、C10系スカイラインです。


本来これもS50系同様の1500㏄クラス小型ファミリーカーとして登場したのですが、
登場後すぐに6気筒2000ccモデルを追加しました。
でもS50系とことなり、当初から6気筒モデルを前提として設計されていたので、
ノーズを伸ばして直6を積む手法は同じなれど、
むりやりノーズを伸ばしたようには見えませんでした。

この直6は、プリンス製G7型エンジンに代わり、
ついに日産製になります。かの有名なL20型です。
そして翌年2月、GT-R(PGC10型)の追加へと至ります。
GT-Rは外観上サーフィンラインがリアのホイールアーチで切ってあるので、
すぐにわかるようになっていました。


ということは、この個体はGT-R?
答えは、わかりません。

当時から、サーフィンラインを切ってGT-R風に見せたものは相当数ありましたものね。


スカイラインが都度の方向転換を繰り返し、
名車なのに迷車ともいわれるゆえんは、きっとこのハコスカにあるように
思えてなりません。
この車に悪意に満ちたジャッジをするとかではなく、
ハコスカで植えられた「スカイライン」のイメージって、大きいと思うのです。

実はieもそのひとり。
スカイラインはなぜ肥大化してしまったのか?
なぜスカイラインは、
このハコスカをそのまま進化させたような、
そう、いつもこのブログで書いている「BMW3シリーズ」的な存在に
なぜなれなかったのか?
という思いを持ち続けているのです。



>>今見るとハコスカ、すごく小さいです。
そういえば80年代の3シリーズも、これと大差ないサイズでしたよね。

>>クルマの肥大化の波はもう戻らないのでしょう。
いえいえ、大きくなってもいいんですけど、
それがほんとに必要なサイズなのか?ってやっぱり思っちゃうんです。

>>この写真のハコスカ、ワンテールですね。かっこいい。
PMC・Sのステッカー、有鉛マークが泣けます...。
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【セダン蒐集癖】Vol.187 ホンダって、ほんとにアメリカン! アキュラTL(3代め)

2009-07-25 | セダン蒐集癖。



日本にはむろん正規で入っていない、並行輸入のアキュラTL(3代め)です。


アキュラのセダンは日本で売っている車種をベースとすることがあったりなかったり、
しかもベースの車種も世代によってでバラバラだったりするのですが、
このTLはまあ、そのあたりはわかりやすい一台かと。




初代TLは日本でいうところの、
FFミッドシップ縦置きだったあの2代めホンダ・インスパイア/初代セイバー。
外観に大きな変更はありません。


2代めTLは、そのままベースが一世代進化して、
縦置きをやめた3代めのホンダ・インスパイア/初代セイバー。
こちらも日本/北米で外観に違いは少なめ。


で、この写真のTLは3代め。
3代めからは共用車型は無く、アキュラのオリジナルデザインとボディになったのでした。

しかしまあ、ホンダ/アキュラってほんとに「バタ臭い」。
よくぞここまでアメリカ車になれるもんだ、と感心。
長年アメリカで売り続けてきた歴史の賜物というか、お見事です。
実際、3代めTLは彼の地ではかなり売れたと聞きます。


ちなみに、現行(5代め)インスパイアは北米のアコードで、
日本・欧州仕様のアコード(8代め)は、北米では2代めアキュラTSXです。
なお同様に、4代めインスパイアも北米アコードで、同時期の7代め日欧アコードは
初代のアキュラTSXです...。
さらに6代めアコードは日本専売ボディで、北米仕様とは全然違う...
って自分で書いていてわからなくなってきたwwwあってるかなw
ややこしや...。


>>気がつかないうちにアキュラTLもモデルチェンジしていて、
こんなすっごいクルマになっていた...。





>>これは...日本では売れないなあ...。
でも、個人的に大好きだ(汗
最近のホンダデザイン、キてるわ。
ちょっとやりすぎだ(^^;



>>RL(レジェンド)と一緒のSH-AWDがつくらしいですぜ...。
乗ってもすごいセダンなのね。
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【セダン蒐集癖】Vol.186 ハイブリッド・デザインの時代 トヨタ・6代めクラウン(S110系)

2009-07-24 | セダン蒐集癖。

さすがに、ちょっと前まで走っていた8代めのクラウン(はじめて3ナンバーボディになったり、V8積んだししたあの代
もすっかり路上で見なくなった昨今、
6代めクラウンを2009年の路上で見られたのは、軽いラッキーなのではないかなんて
思ってしまいました。




懐かしいですよねえ。しかもこれって前期型です。
エンジンはむろんM型のL6。この個体はナンバーから察するに2Lですね。
バンパーも小さいし。

製造は1979年~1983年ですから、もう30年も前に登場したクルマです。
とてもそんなに古くは見えないですよね。
スタイリッシュだし、リアランプもすっきりとした形状。


でも。よく見ると、古いところは、古い。
それが、ギラギラ輝く、メッキバンパー。
直線的な80年代を先取りしたボディでありながら、バンパーはその前のクラウン同様のメッキ。
いま改めて見直してみると、奇妙な取り合わせ。
このあと7代めはウレタンのボディと一体化する直前のような造形の
カラードバンパーですものね
(ちなみに7代め以降もメッキバンパーのクラウンはあるのですが、
それはバンなどで主軸車ではなかったです)。


デザイン的には折衷の時代。
それまでずっと、それこそ数十年続いてきたメッキバンパー時代の終焉と、
新しい直線基調のスタイリングの融合。

ハイブリッドなデザインの時代だったのだって感じがします。



>>ちなみにライバル、日産は同時期に430型セド・グロを販売していました。
同様の直線基調ボディ。
ここまで書いておいてなんなのですが、個人的には430のほうが好きです(汗

>>超脱線余談...
2003年くらいの南仏、アンティーブにて見つけた、430セド・グロ...



>>見つけた時、叫んじゃったw
「えー!430輸出してたの!!」
ちなみに輸出名は280Cという...はず。

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【セダン蒐集癖】Vol.185 今買うとどうなのか?初代プリウス

2009-07-19 | セダン蒐集癖。


はや3代めになったプリウスの販売が絶好調だそうで。
なんだか時代が変わったのだなあと思わされるニュースです。

たしかに新しいプリウスのついているところは、
「必要十分」である大衆車的ディメンション、
それでいて車内、トランクともに十分に広く、
そして言うまでもなく燃費も良くて、
これ以上何を望むか、という一台。

5ドアハッチはワゴン的なユーティリティもあって、
この日本でもようやく「5ドアハッチ」の良さが認められてきたと言える
のかもしれません。
3代めはシートもだいぶ良くなりましたし(2代めのは...正直、イマイチというか×)。
安っぽい内装と、高いスカットルはどうかとも思うのですが。


ところで。
ieも決してはHVに興味が無いわけでは無く(元来電車好きな血もあってw)、
燃費もほんとによさそうだし、
どんなものなのか、とは思うのです、
プリウスの中古車(汗)。


個人的には、もう10年になんなんとする初代の、しかも初期モデルが
(ズバリ写真の)いちばん好きなのです。

ふんわかしているシートは
長時間乗ったことないので正確な評価が出来ないけど、
ieのケツセンサー的には悪い印象は無かったし、
まっとうなセダンスタイルで後部座席の居住性もなかなかだったはず。

富士山型でスマートな2代め以降よりもむしろエキセントリックな内外装のデザイン。
前期型は別色の前後モールもいいし、全体的にちょっとフランス車風味なのも
いい感じ。



で、疑問は、このプリウス、中古で買ったらどうなのか?
ということ。
散々中古車を乗りまわしてきたie、
そこそこ中古車を買うときの留意点や選び方には自信もあるのですが、
HVの中古車選びともなると、
なにをどーしたらいいものか(買うわけではないが気になる)...。



>>ということで、カーセンサーでざっと見たら、さすがに台数はあって、
しかも50万以下もザラ。
うーん、安い。
天の邪鬼なie、もしプリウス買いなさいというなら、初代だな...

>>となると、モーターの寿命やら、バッテリーはどうなんだろう、
とか思うのですよね...。
ガソリン車のように乗れば少しずつ当初の性能が失われていくように、
HVも蓄電が悪くなったりモータ自体も疲弊して性能が低下とかするんだろうか?
コメント (19)
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【セダン蒐集癖】Vol.184 ロボコンの家のクルマ トヨペット・コロナ40系

2009-07-09 | セダン蒐集癖。

ロボコンの大山家のクルマとして有名?な3代めコロナです。



中期型?後期型?


デビューはなんと昭和39年代の1964年。
このコロナ、尻下がりで売れなかった2代目ブルーバード・410系とくらべて
販売台数でカローラを抑えて一位となるなど、かなりのヒット作となりました。
時代は高速時代の幕開け。このコロナも、高速性能を謳うなどしたことも
人気の秘訣だったのでしょうね。


いやあ、そんなに古く見えない。
アロー・ラインと言われたこのデザインの良さでしょうね。



>>それにしてもきれいな個体でした。
ナンバーは品川501だったので、きっと好きなオーナーが
ここ近年で買ったのでしょうね。
屋根はレザー張り。これもまた、なかなか良かったー。

>>いつものことながら国産旧車も欲しいie、こんな国産車を
古いブロック塀やトタン塀、ホーロー看板の前に置いてみたい。

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【セダン蒐集癖】Vol.183 歴史も背負うクルマ VW初代ビートル

2009-07-03 | セダン蒐集癖。
期間限定、というか短期集中?のワンオーナーコーナーです(^^;





で、ビートルです。
これも立派な「セダン」の一類型になります(2ドアセダン)。


実はビートルって名前は俗称で、
正しくはVW Type1/Typ1(独語読みテュープ・アインス)、VW1200、VW1303など
車名は時代時代で異なります。


これもワンオーナー車でしょう。

ヤナセの正規ものだと1978年のドイツでの生産中止までで、
たしかこの個体はFウインドウがカーブドガラスだったので
最終型の1303ではないかと思います。



もみじマークのとおり運転手はおじいちゃん。
色あせた「56」ナンバーも、レストアしていないけど
「使用感あるけどキレイな状態」というのもいい感じですねえ。



2CV、ミニとならんで戦後の復興期を支えた名車のひとつです。
ちなみに設計はポルシェ、
そのフェルディナンド・ポルシェに設計を依頼したのはあのヒトラーです。
製造開始は1938年...製造終了は2003年。
2CVよりも10年近く早く、そして製造も10年以上遅くまでしていたのです。

21世紀まで戦前デビューのクルマ(むろん各部はアップデートされていたにせよ)が
本国から手を離れていたとはいえ製造されていた事実はすごい!


そして、1950年代初頭からこの車を輸入していたヤナセもすごい...。



>>まだ中古市場でたまに残っていて、フラット4系の専門店も多いので
珍しい車では無いですが、さすがに最近は見かけなくなって
「趣味の領域」のクルマになってしまいました。
ちょっと前までふつうに、いまゴルフを見るような感じで「普通の外車」として
走っていたのですけどもね。



>>かつて実家でtype2に乗っていたので、フラット4のあのバシャバシャ音には思い入れも有り、
いつかは一度でいいので持ってみたい一台です。


>>歴史的背景に弱い人間なので、政治的戦争的側面はすべておいておいて
ヒトラーの時代のプロダクションモデルであるというすごさ、
ライカやBMWのバイクに通じる「ドイツものは世界一ィィィィィィ」な感じとかが好きなのです...(汗
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【セダン蒐集癖】Vol.182 正真正銘ワンオーナー! プリンススカイラインDX(S50系)

2009-06-29 | セダン蒐集癖。



期間限定?ワンオーナーシリーズです。

あっ!と思ったとき性能の悪い携帯カメラで撮った写真ばかりなので
画質は悪いです、悪しからず...。

走り去るは2代めプリンススカイライン、丸テールもびっくりなS50系の初期型DX。
コンクールコンディションとはいえないまでも程度はちょうど良い使用感、
そして輝く「品川5」ナンバーに、暑い中窓を全開にして乗る老夫婦...。



ををを!これはワンオーナー決定でしょうね。
昭和38年登場のモデルなので最長46年前から乗っていることに!?



それにしてもプリンスのクルマには本当に憧れるのです。
航空機発症に弱く、技術屋が強くて理想論的な設計が好きで、
先進性をもった会社が好きで...なieには、プリンスは一生の憧れなのです。


このブログにもプリンスはよく出てくると思いますが、個人的な思い入れです(汗
プリンス製造だけでなく、プリンスの血統を継いだものにも弱いです(^^;

買っても維持は出来るのかな、部品はあるのかな、なんて思いながら
いつか(いつだ?)欲しいプリンス車に思いをはせております。



で、このS50系。
それまでの高級路線から一気に小型化しファミリーサルーンへと変化。
1900ccはグロリアに譲り、スカイラインは1500cc一本になりました。

エンジンはプリンス伝統のG系。
このスカイラインに用意されたのはG1型と言われるOHVエンジン。
当時では珍しい4万㎞、2年間完全保証のメンテナンスフリーの
「封印エンジン」として話題になりました。
ちなみにこのG系エンジン、参考になったのはプジョー202だそうで、
こんなところにフランスのかほりが(嬉
そういえば日野は技術提携したのはルノーだし、
日本もフランスとの関わりは深くて長いのですね。



>>「GT」はこのスカイラインではよく見るほうだと思います。
この小さな車体に当時の大きな直6をねじ込むために
ホイールベースを200mm延長して無理やり搭載したアレです。

>>でも、それがスカイラインのGT伝説のはじまり。
最初はハコスカっぽいですがそうではなくて、このスカイラインなのです。
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【セダン蒐集癖】Vol.181 実は長寿車 3代めギャラン Σ(シグマ、の、タクシー)

2009-06-22 | セダン蒐集癖。
ティーダラティオに続いて、タクシーネタでいきます(^^;


標題の通り、懐かしや三菱ギャランΣセダン、のタクシーです。





数こそ減っていますし、製造中止から10年はたっているんですが
案外まだ走っている印象があります。
この写真、高知市で去年秋に撮ったものですし(^^;


それにしてもギャランΣ、って名前が懐かしい。

この形のΣはギャランとしては5代め。初のFF採用モデルです。
タクシー用は1984年から1999年まで15年作ってました。
影のロングセラーですね。

このあと、三菱は有機的なデザインに変化していって、
このころの妙にフレンチチックなスリーク・デザインは影を潜めます...。



>>このあとの三菱のタクシー用車って、なんだ?思い浮かばない...
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【セダン蒐集癖】Vol.180 現代版サニー、ティーダ・ラティオ(の、タクシー!)

2009-06-18 | セダン蒐集癖。
ieはサニーとか、カローラとか、大衆実用セダンも好きなのですが、
カローラとくらべてサニーは名前も消えてしまい、それはちょっと寂しい限りです。


で、そのサニーの後継者として、案外検討しているのが「ティーダ・ラティオ」。

ハッチがベースのティーダのセダン版なので、ie好みの「後付けセダン」とも言えるのですが、
そこはサニーの後継車だけあって、サルーンとしてまっとうな成り立ちを持っていますね。

で、そのラティオ。車内も広いし、実用的。日産が謳うほど「高級」な感じはしませんが、上質な車ではあるでしょう。






ところが、先日飯山に行った時、駅前にいたのがこのラティオのタクシー!

えええ!ラティオにタクシー仕様なんてあったの!



でも車内の広さ、天井の高さ、乗降性の良さはたしかにタクシー向けかもしれません。


>>サニーにはさすがにタクシー仕様は無かったと思います...
そういえばブルの後継とえいば、シルフィもありますね。
シルフィはタクシーになってないのかな?
旧型だと教習車仕様にはよくなってましたが...。
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