4801、カストロ家の統治に幕

社会主義国キューバの共産党大会は最終日の19日、新指導部を選出、党トップの第1書記を務めるラウル・カストロ氏（89）の退任が正式に決まりました。
後任には1959年の革命後に生まれた世代のディアスカネル大統領（60）が選ばれ、政権中枢から「カストロ」姓が消えるのは革命以来初めて。

ラウル・カストロ氏（左）と兄の故フィデル・カストロ氏＝1996年12月、キューバ・ハバナ
カストロ氏は大会初日の16日、基調報告で「第1書記としての任務を終える」と退任を表明していました。
キューバは今、厳しい状況にあります。
観光に依存する同国は新型コロナウイルス禍で打撃を受けています。
政府の試算によると、経済は昨年少なくとも11％縮小し、国民は減る一方の食料や医薬品などを求めて、毎日数時間も長蛇の列に並んでいる状況。