3508、カズオ・イシグロ

スウェーデン・アカデミーは5日、2017年のノーベル文学賞を長崎県出身の日系英国人で作家、カズオ・イシグロさん（62）に授与すると発表しました。
数年前から候補に挙がっていましたが、本命ではありませんでした。
有力候補と思われていた村上春樹氏は今年も受賞はなりませんでした。
化学賞や物理学賞で日本人が受賞を逃し、今年は受賞なしかと思っていましたが、日系のイシグロさんが受賞。
イシグロさんは長崎県に生まれ、5歳の時に両親とともにイギリスに移住し、イギリス国籍を取得しました。
2008年に物理学賞を受賞したアメリカ国籍の南部陽一郎氏のケースとは少し違いますが、日本人としては嬉しい限りです。（南部氏は2015年94歳で死去）

「日本語を話す日本人の両親のもとで育ったので、両親の目を通して世界を見つめていました。私の一部は日本人なのです。」と語っています。
日本の関係者も大喜びです。
日本に住むおばさんがテレビのインタビューで「甥が書いた本というので読んだが、難しくてよく分からなかった。」と言っていました。（日本語訳）
去年は歌手のボブ・ディラン氏が文学賞を受賞し、話題になりました。