ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1996、重い決断

2013年09月02日 | Weblog

米国のオバマ大統領は31日、シリアの化学兵器使用について「米国は武力行動を取るべきだと決断した」と述べ、シリアに対する限定的な武力行使に踏み切る考えを表明しました。
議会の承認を得て、行動に出るようです。
世論調査によると軍事介入に50%が反対と答え、軍事介入には議会の承認が必要という意見も79%に上っています。

ホワイトハウス前でシリアへの軍事介入に反対する人たち

国際世論も軍事介入には否定的で、一歩間違えれば米国の孤立は避けられない状況です。
イギリスは議会の反対で軍事介入を断念しました。
ロシアはアメリカの軍事介入に反対していて「政府側が化学兵器を使用したのなら証明すべきだ。」と言っています。
証明しろ、と言われても難しく、オバマ大統領は重い決断を迫られています。
下手をすると求心力を失い、一気にレームダック(死に体)化するというリスクもあります。
シリアで多くの市民が殺害されている現状を見ると「何とかしなければ」という思いが強く、米国の威信がかかっています。
何もしないのが一番簡単ですが、国連は全く機能していません。
2003年に始まったイラク戦争突入時の悪夢がよみがえります。
退任時に「シリアの軍事介入は最大の痛恨事」、とならないことを祈ります。
259、2つのWhy(なぜ)?」を参照

*最新情報:使用された化学兵器は「神経ガス・サリン」だった可能性が高いようです。