ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1576、2年ぶり

2012年07月09日 | Weblog
1574、62年ぶり」でサクラメントには1950年ころまでは日本人町があった、と書きました。
シアトルにも戦前は大きな日本人町がありました。
その中心にあったのがパナマホテルです。
1465、あの日、パナマホテルで」で、「今度行ったらもっといろんなことを聞いてみようと思います」と書きました。
今年5月、2年ぶりに訪ねました。
1539、またもすれ違い」でシアトルに着いた日の午後シアトルのダウンタウンに行ったと書きましたが、このとき行ったのがパナマホテルです。
ジャンさんにいろんなことを聞きましたが、驚いたことが幾つかあります。
HOTEL on the CORNER of BITTER and SWEET」は多くの言語に訳されていますが、日本語版が出版されたのは31番目だそうです。
シアトルの日本人の歴史について書かれた本が31番目とは!
日本語版が昨年12月に出版されたので、本を読んだ日本人が多く訪ねてきたのではないかと思っていました。
しかし、「あなたが最初の日本人です。」と言われました。
日本語版が出版されて半年近くたっていたのに誰も訪ねてこなかったとは!
ホテルから1km位のところにあるセーフィコフィールドのイチローの試合を見に多くの日本人が来ているのに。

私が行った日も「本を読んだ」と言ってオランダ人など外国からの訪問者も来ていて、ジャンさんは大忙しでした。
もちろん、アメリカ国内からも多く来ていました。
中学生の男の子は「本のレポートを書く」、と言って家族と一緒に取材に来ていました。
下の写真左から2人目で、私が持って行った日本語版にも興味を持ったようです。(手に持っている)


「HOTEL on the CORNER of BITTER and SWEET」には事実と異なるところが何か所かある、と言っていました。
あくまでも小説なので脚色されています。
作者の意図的なものか単なる間違いか分かりませんが。
日本語版でジャンさんが一番気にしていたのは「表紙の写真が違う」ということでした。
実際のホテル入り口とは違っています。
これではイメージが違ってしまう、と言っていました。
(この件については何の連絡もなかったそうです。)
下の写真右が実際のホテル入口で、左が日本語版の表紙。


2年前に行ったときは在シアトル日本国総領事から表彰状をもらったと言っていました。(額に入れて飾ってありました。)



今回はメダルを貰ったと言って見せてくれました。