ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1235、耕作放棄地

2011年08月03日 | Weblog
1231、古米」で私は農事組合の役員をしています、と書きました。
農家と農協の間を取り持つ世話役のようなものですが、農業をやっている人はほとんどいません。
親の代までは農業をやっていましたが農業で食べていくのは大変で、息子たちは外で働いています。

近年、米の値段は下がる一方です。
それに対し、肥料の値段など経費はうなぎ上りです。
昔は耕すのも、植えるのも、刈り取るのも手作業でした。
今はトラクター(土をかき混ぜる)、田植え機、コンバイン(刈り取り機)など機械化されています。
これらは年に何度も使いませんが、何れも高価です。
私の家でも5年ほど前まで米を作っていました。(父が元気なころ
田植機やコンバインは1年に1日だけ、それも4~5時間しか使いませんでした。
こんな感じの農家が多く、耕作放棄地が目立ちます。
この地域は調整区域で、農地に建物を建てたり転売するのは難しく、農地を持て余しています。
私の家の畑も放っておけば上のようになってしまうので、果樹を植えたり野菜を作ったりして耕作放棄地にならないようにしています。
しかし、趣味の農園としては広すぎるので、手抜きをしながらやっています。
1212、花盛り、2」を参照

この地域には、耕作しない水田を借りて大規模に米を作っている農家が何軒かあり、私も貸しています。
これら専業農家の収入は米などの農作物が大きな割合を占めているので、放射能による出荷停止になったら大変です。