ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1254、75円95銭

2011年08月22日 | Weblog
先週末19日のニューヨーク外国為替市場で円相場が急騰し、1ドル75円台に突入しました。
東日本大震災直後の3月17日に付けた76円25銭の戦後最高値をあっさり更新し、一時75円95銭まで上昇しました。
米景気の減速、ヨーロッパの財政問題が背景にあり、安全資産として円が買われているようです。
日本の財政だって破綻状態で経済は低迷しています。
東日本大震災、原発問題、政治の混迷など問題だらけなのに、なぜ“円”が買われるのか不思議です。
日本政府は円売りの市場介入を試みたりして、何とか円高の流れを食い止めようとしていますが効果はほとんどありません。
今月4日に日本が単独で実施した円売り介入の効果は数日間しか続かず、円高の流れを止めるのは難しそうです。
野田財務相は「必要な時には断固たる処置をとる」と言っていますが、日本の単独介入は効果がないことは4日の介入で実証済みです。
かといって日米欧の協調介入も調整が難しそうです。
週明け月曜日(今日)のマーケットがどう反応するのか注目です。
急激な円高が進むと、日本の輸出企業はさらに厳しくなり、国外に脱出したり、規模を縮小せざるを得ず、「ものづくり」日本を支えている町工場などは死活問題で、悲鳴をあげています。
1242、円高・株安」を参照

去年の9月以降市場介入は3度行われました。
去年9月と今年8月は日本単独の介入で効果は小。
今年3月はG7の協調介入で効果は大。
しかし、効果は何れも一時的で円高の流れを変えることはできません。

上の写真はNHKニュースより。