ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

273、ポストマン

2008年12月18日 | Weblog
エルビス・プレスリーの1962年のヒット曲に「心の届かぬラブレター」という曲があり、原題は「Return to sender」です。
郵便屋さんに手紙を渡したら、翌朝早く彼はその手紙を持ち帰った。
封筒にはこう書かれていた、「送り主に返送、宛先不明」という失恋の歌です。
「I gave a letter to the postman. 郵便屋さんに手紙を渡した」という歌いだしです。
アメリカでは配達に来たpostmanに「この手紙お願い」と言うと「OK」とか「Sure」と言って、持って行ってくれます。
道で集配中の車に会ったときも同じです。
ホリデーシーズンには日ごろの感謝を込めて封筒に10ドルくらい入れて郵便受けに置いておいたり、手作りのクッキーや簡単なプレゼントを渡したりします。
先日アメリカの友人と電話で話したら、最近は日本の年賀状と同様に、ホリデーシーズンはアルバイトの人が多いので、お礼の封筒は普段お世話になっている人に直接手渡す、と言っていました。

欧米では「postman」は身近な存在で、「プリーズ・ミスター・ポストマン」という曲はカーペンターズ、ビートルズ、ダイアナ・ロスなど、多くの歌手が歌っています。
これは遠く離れた恋人からの手紙を待つ若い女性の心情を歌った曲で、下記のような歌い出しです。
(Stop) Oh yes, wait a minute Mister postman (ちょっと待ってよ、郵便屋さん)
(Wait) Wait Mister postman (待ってよ,郵便屋さん)
Please Mister Postman look and see(Oh yeah) (よく見て、郵便屋さん)
If there's a letter in your bag for me (袋の中に私あての手紙がないかしら)

私の知る限り日本の歌で郵便配達員を歌った曲は記憶にありません。
*郵便配達をしているアメリカ人の友人がいますが、安定した職業なので希望者が多く、順番待ちをしている人が何人もいるそうです。

You Tube
心の届かぬラブレター」 プレスリー(エルビスが若い)
プリーズ・ミスター・ポストマン」 ビートルズ(懐かしいジョン)
プリーズ・ミスター・ポストマン」 カーペンターズ(カレンの笑顔がまぶしい)
3人共すでにこの世にいませんが、皆輝いています。

*オリジナルはザ・マーヴェレッツ(The Marvelettes)の1961年のヒット曲で、1961年12月11日にビルボード誌で第1位にランクされています。
この曲はマーヴェレッツのリードボーカル、グラディス・ホートン(Gladys Horton)が戦地に赴いた恋人からの手紙を待つ気持ちを歌い上げています。