私の中では東京オリンピックで優勝したボブ・ヘイズ(アメリカ)選手です。
「褐色の弾丸」の異名をとり、バファローが怒涛のように走る姿に似ていて、グイグイ前に進みます。
最近は流れるような華麗なフォームの選手が多くなっていますが、ヘイズは野性的で本能で走っているような感じでした。
記録は10秒00ですが、当時と今日では条件が違います。
東京オリンピックでは「アンツーカー」と呼ばれる赤土のトラックで、基本的には土を固めてできているものでした。
現在は特殊な反発力の強い合成ゴム(ウレタン)できていて、高速トラックと言われています。
シューズ、スターティング・ブロックなども発達していて、当時のものとは比べ物になりません。
科学的トレーニングと専門のコーチによって最高の環境が与えられています。
そして何よりも違うのは計測方法です。
ピストルの煙を見て人間がストップウオッチを押し、胸がゴールラインに触れた瞬間に再びストップウオッチを押す手動でした。
現在の電動式に比べ0.2秒は遅くなると言われています。
ヘイズ選手に現在のトレーニング、最高の条件で走らせたらどんな記録を出すか。
100mで優勝した走りもすごかったのですが、400mリレーでのアンカーの走りは驚きでした。
6位でバトンを受け取ると、あっという間に前を走る5人を一気に抜き去ってしまいます。
そしてゴールテープを切ると同時に青空に向かってバトンをポーンと投げ上げたシーンは印象的です。
ニューヨークで陸上の全米選手権が行われたとき見に行きましたが、ヘイズのような走りの選手はいませんでした。・
しかし最近、ダイナミックで力強い走りをする選手が現れました。
今年の5月31に9秒72の世界記録を作り、北京オリンピック男子百メートル決勝で、自分の最近持つ世界記録を0秒03更新する9秒69で金メダルを獲得したウサイン・ボルト(ジャマイカ)選手です。
196センチ、86キロの恵まれた体を奔放に動かし緊張感とは無縁の型破りな走りです。
今までにないタイプのスプリンターでまだ21歳、どこまで記録を伸ばすか楽しみです。
ヘイズは、東京オリンピックを最後に引退し、NFL(アメリカン・フットボール)のダラス・カウボーイズに入団します。
俊足のワイドレシーバーとして活躍し、プロボウルにも3回選出されています。
スーパーボウルにも2度出場し、1971年シーズンにはスーパーボウル優勝も経験しています。
オリンピックの金メダルと、スーパーボウル・リング両方を獲得した唯一の選手です。
*ワイドレシーバー:クオーターバックが投げるボールをキャッチし、タッチラインに向かってひたすら走るポジションで、何よりも走力が必要でスピードと瞬発力も要求されます。
ボブヘイズの100m、400mリレーの走り。(東京オリンピック)You Tube
「褐色の弾丸」の異名をとり、バファローが怒涛のように走る姿に似ていて、グイグイ前に進みます。
最近は流れるような華麗なフォームの選手が多くなっていますが、ヘイズは野性的で本能で走っているような感じでした。
記録は10秒00ですが、当時と今日では条件が違います。
東京オリンピックでは「アンツーカー」と呼ばれる赤土のトラックで、基本的には土を固めてできているものでした。
現在は特殊な反発力の強い合成ゴム(ウレタン)できていて、高速トラックと言われています。
シューズ、スターティング・ブロックなども発達していて、当時のものとは比べ物になりません。
科学的トレーニングと専門のコーチによって最高の環境が与えられています。
そして何よりも違うのは計測方法です。
ピストルの煙を見て人間がストップウオッチを押し、胸がゴールラインに触れた瞬間に再びストップウオッチを押す手動でした。
現在の電動式に比べ0.2秒は遅くなると言われています。
ヘイズ選手に現在のトレーニング、最高の条件で走らせたらどんな記録を出すか。
100mで優勝した走りもすごかったのですが、400mリレーでのアンカーの走りは驚きでした。
6位でバトンを受け取ると、あっという間に前を走る5人を一気に抜き去ってしまいます。
そしてゴールテープを切ると同時に青空に向かってバトンをポーンと投げ上げたシーンは印象的です。
ニューヨークで陸上の全米選手権が行われたとき見に行きましたが、ヘイズのような走りの選手はいませんでした。・
しかし最近、ダイナミックで力強い走りをする選手が現れました。
今年の5月31に9秒72の世界記録を作り、北京オリンピック男子百メートル決勝で、自分の最近持つ世界記録を0秒03更新する9秒69で金メダルを獲得したウサイン・ボルト(ジャマイカ)選手です。
196センチ、86キロの恵まれた体を奔放に動かし緊張感とは無縁の型破りな走りです。
今までにないタイプのスプリンターでまだ21歳、どこまで記録を伸ばすか楽しみです。
ヘイズは、東京オリンピックを最後に引退し、NFL(アメリカン・フットボール)のダラス・カウボーイズに入団します。
俊足のワイドレシーバーとして活躍し、プロボウルにも3回選出されています。
スーパーボウルにも2度出場し、1971年シーズンにはスーパーボウル優勝も経験しています。
オリンピックの金メダルと、スーパーボウル・リング両方を獲得した唯一の選手です。
*ワイドレシーバー:クオーターバックが投げるボールをキャッチし、タッチラインに向かってひたすら走るポジションで、何よりも走力が必要でスピードと瞬発力も要求されます。
ボブヘイズの100m、400mリレーの走り。(東京オリンピック)You Tube