ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

168、ベーグル(Bagel)

2008年08月06日 | Weblog
ベーグルは発酵させた小麦粉の生地をドーナツの形にし、茹でた後に焼いて作られます。
ベーグルの最大の特徴は「茹でる」ことで外側はパリッとしていてハード、中は柔らかでモチモチした歯ごたえがあり、噛めば噛むほど味が出てきます。
普通のパンに比べ腹持ちもよく、満腹感もあります。
ゴマ、ニンニク、オニオン、ライ麦、それらを混ぜたものなどいろんな味があります。
また、生地にシナモンやレーズン、ブルーベリー、クランベリーなどを加えてさまざまな味に焼き上げます。

ベーグルの起源は1683年ウィーンのユダヤ人パン屋によるものとされ、1880年代にユダヤ人の移民によってニューヨークにもたらされ広まったので、ユダヤ人のパンといわれています。
今ではニューヨーカーには欠かせない主食となっています。
そのまま何も付けずに食べても美味しいのですが、バター、クリームチーズ、ジャムなどを付けますが一番ポピュラーなのはクリームチーズです。
ハム、スモークサーモン、トマト、タマネギなどをスライスしたベーグルにはさんでサンドイッチのようにして食べます。
卵や牛乳、マーガリンやバター等の動物性の材料を使用せず、基本的な材料は、小麦、塩、イースト、水のみで普通のパンに比べ、脂肪・コレステロールが低くなっています。

最近日本でも低脂肪・低コレステロールのヘルシーブレッドとして若い女性を中心に注目を浴びるようになっています。
ベーグルを販売する店も増えていますが、本場のベーグルと比べると食感、歯ごたえがいまいちです。
ベーグルは、冷凍保存が可能で、パンを焼き上げた後、急速冷凍させると、うまみや水分を逃がさず、焼き立てのおいしさをぎゅっと、閉じ込めることができます。
近所の輸入食品の店ではニューヨークから冷凍ベーグルを輸入していて、解凍してトーストすれば外はカリッ、中はモチッとした焼きたての食感がよみがえります。