ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

119、モニュメントバレー

2008年03月20日 | Weblog
ユタ州南部からアリゾナ州北部にかけての地域一帯に西部劇の世界が広がっています。
砂漠の中に雨風によって風化・浸食されたメサといわれるテーブル形の台地や、さらに侵食が進んだビュートといわれる岩山が点在し、まるでモニュメント(記念碑)が並んでいるように見えます。

古くからナバホ族の居住地域で紀元前2000年頃からこの地に住んでいました。
現在はナバホ族の居留地になっていて正式名はモニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パーク(Monument Valley Navajo Tribal Park)と言います。
ナバホの人々が管理、運営する公園で国立公園ではありません。
現在も風化が進んでいて岩山の形は徐々に変化しているので何千、何万年後には今の姿も変わってしまうでしょう。
ロッキー山脈から鉄分を大量に含んだ川が下流地域一帯に沈泥となって堆積し、鉄分の酸化によって大地は茶褐色になっています。
透き通った青い空と赤茶けた広漠たる荒野のコントラストが鮮やかです。

モニュメントバレーはバスで通過しましたが砂漠の中にまっすぐな道が地平線の彼方まで続いています。
バスの窓から見える風景はこれぞまさに西部といった風景で、砂漠の中に点在する赤いメサやビュートの岩陰からインディアンが現れそうで、まるで駅馬車に乗っているようです。
ジョン・フォード監督が撮影に利用した地点はジョン・フォード・ポイントと呼ばれていて「駅馬車」、「黄色いリボン」、「荒野の決闘」、「アパッチ砦」など多くの西部劇がここで撮影されました。
その他、「2001年宇宙の旅」、「イージーライダー」、「バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢ」、「フォレスト・ガンプ 一期一会」などもモニュメントバレーで撮影されています。